惜しくも「300-300」に届かなかった選手たち。達成まであと3本塁打だったスピードスターも
200本以上のホームランを打ち、200以上の盗塁も記録したメジャーリーガーは、50人を数える。直近の3人、48~50人目は、ブランドン・フィリップス、ライアン・ブラウン(ミルウォーキー・ブルワーズ)、マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。それぞれの「200-200」達成は、2017年5月22日のホームラン、2018年6月16日の盗塁、2019年8月31日の盗塁だった。この時、トラウトの年齢は28歳と24日。バリー・ボンズが保持していた最年少記録、28歳と349日を塗り替えた。
若くして「200-200」に達したバリーは、「300-300」に続き、前人未到の「400-400」と「500-500」にもたどり着いた。今日でも「400-400」はバリーだけ。当然ながら「500-500」もそうだ。
「300-300」も、そう多くはいない。ウィリー・メイズ、ボビー・ボンズ(バリーの父)、アンドレ・ドーソン、バリー、レジー・サンダース、スティーブ・フィンリー、アレックス・ロドリゲス、カルロス・ベルトランの8人(達成順)しかいない。
「300-300」に届かず、本塁打と盗塁のどちらも90%以上(300×0.9=270以上)は9人。最も惜しかったのは、リッキー・ヘンダーソンだ。盗塁は四桁に達したが、本塁打が3本足りなかった。メジャーリーグでプレーしたのは、2003年の夏まで。その後、独立リーグで220試合に出場し、62盗塁と22本塁打を記録した。リッキーと同じく、クレイグ・ビジオも300本塁打まで一桁に迫った。
一方、ドン・ベイラーとアルフォンソ・ソリアーノは、リッキーやビジオとは逆。盗塁が300にたどり着かなかった。ソリアーノの本塁打と盗塁は、1997年に広島東洋カープで出場した9試合の成績を合算しても、まったく増えない。ただ、4度の「30-30」は、ボビーとバリーの各5度に次ぐ。バリーとソリアーノは、いずれもその4度目が「40-40」だった。ちなみに、リッキー、ソリアーノ、ビジオの3人は、先頭打者本塁打の通算トップ3に並ぶ(81本、54本、53本)。
なお、「300-300」まで29本塁打と19盗塁のハンリー・ラミレスは、まだ引退していない。昨シーズンの出場は16試合(2本塁打、0盗塁)。4月下旬にクリーブランド・インディアンズからFAになり、その後はメジャーリーグのどの球団とも契約していないが、7月に右肩の手術を受け、11月からは母国のドミニカ共和国でウィンター・リーグの試合に出場していた。
日本プロ野球の本塁打&盗塁については、こちらで書いた。