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2年連続の首位打者と5年前の首位打者がチームメイトに。併殺デュオを結成し、打順は1番と2番!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ティム・アンダーソン Jul 19, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 マイアミ・マーリンズの併殺デュオは、ルイス・アライズティム・アンダーソンになるようだ。ESPNのジェシー・ロジャースによると、マーリンズとアンダーソンは、1年500万ドルの契約で合意に達したという。

 アライズは、前年に続き、二塁を守る。アンダーソンは、これまで、シカゴ・ホワイトソックスで遊撃を定位置としてきた。8シーズンの先発出場は、遊撃が882試合と二塁が2試合だ。

 彼らは、1番打者と2番打者として、ラインナップに並ぶ可能性も低くない。アライズは、2シーズン続けて首位打者を獲得している。2022年はミネソタ・ツインズで打率.316、2023年はマーリンズで打率.354を記録した。アンダーソンは、2019年の首位打者だ。このシーズンの打率.335を皮切りに、2020~22年の打率も.300を超えた。

 ただ、昨年、アンダーソンの打率は.245に過ぎなかった。

 6月で31歳の年齢からすると、打率の再上昇はあり得る。けれども、アンダーソンのシーズン四球率は、5%に達したことがない。2018年と2023年は5.0%だが、四捨五入しなければ、どちらも5%未満だ。シーズン出塁率は.360を超えたことがなく、首位打者の2019年も、出塁率はリーグ19位の.357だった。2023年の出塁率は.286だ。

 アライズも、四球は多くない。5シーズンとも、四球率は10%に届いておらず、2023年は5.7%。どのシーズンも出塁率.355以上を記録し、2019年と2023年は.390を超えているのは、打率の高さによるものだ。ヒットを量産できないと、アライズも、2023年のアンダーソンのような、低い出塁率にとどまるだろう。

 なお、パワーは、アンダーソンがアライズを上回る。アライズのシーズン本塁打は、2023年の10本が最も多い。アンダーソンは、2018年の20本塁打をはじめ、シーズン15本塁打以上を4度記録している。もっとも、2023年のホームランは1本しかなかった。493打数で1本だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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