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ノルウェー「未来の図書館」4人目はトルコ人作家エリフ・シャファク

鐙麻樹北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会理事
エリフ・シャファク氏 Photo: ZeynelAbidin 2013

100年後まで読むことができない、ノルウェーの「未来の図書館」プロジェクトにおける4年目の作家が発表された。

2014年より100年間続く「未来の図書館」計画は、100人の作家により100冊の本が100年後の世代にプレゼントされる大規模な未来企画だ。

エリフ・シャファク(Elif Shafak)氏は、トルコで最も読まれている女性作家のひとりとされている。

これまでに『The Bastard of Istanbul』、『The Forty Rules of Love 』、『Three Daughters of Eve』など15の作品を手掛け、47か国語に翻訳されている。女性、マイノリティ、LGBTの権利の権利のための活動に積極的で、書籍では偏見やカルチャーの分断などについて触れている。

各地のスピーカーによる動画講演TEDではスピーカーとして「フィクション小説の利害」について話した。

4人目の作家となったことに、シャファク氏は「未来に読まれるであろう作品を書くことは、まるで川に手紙を流すよう。それがどこにたどり着き、誰に読まれるかは分からないけれども、時間の流れを信じるのみ」とプレスリリースで語る。

これまでには、カナダ出身のマーガレット・アトウッド氏、イギリス出身のデイヴィッド・ミッチェル氏、アイスランド出身のショーン氏が作品を寄贈した。

シャファク氏は4冊目の本を2018年6月にオスロの森で寄贈予定。

Text: Asaki Abumi

北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会理事

あぶみあさき。オスロ在ノルウェー・フィンランド・デンマーク・スウェーデン・アイスランド情報発信16年目。写真家。上智大学フランス語学科卒、オスロ大学大学院メディア学修士課程修了(副専攻:ジェンダー平等学)。2022年 同大学院サマースクール「北欧のジェンダー平等」修了。多言語学習者/ポリグロット(8か国語)。ノルウェー政府の産業推進機関イノベーション・ノルウェーより活動実績表彰。北欧のAI倫理とガバナンス動向。著書『北欧の幸せな社会のつくり方: 10代からの政治と選挙』『ハイヒールを履かない女たち: 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』SNS、note @asakikiki

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