通算1000安打以上で通算25本塁打未満は14人。今年引退の藤田一也は24本塁打、銀次は28本塁打
今年限りで引退した藤田一也は、通算1034安打を記録した。その内訳は、単打が858本、二塁打が130本、三塁打が22本、ホームランは24本だ。
通算1000安打以上の317人中、通算25本塁打未満は、藤田を含め、4.4%の14人しかいない。彼らは、パワー以外に秀でたところがあったからこそ、1000本以上のヒットを積み上げることができたということだ。ちなみに、1000安打以上の66.2%、317人中210人は、100本以上のホームランを打っている。
藤田と同じく、今オフ、選手生活にピリオドを打った銀次も、ホームランは少なかった。こちらは,1239安打中28本だ。安打に占めるホームランの割合は、藤田も銀次も2.3%だが、細かく言えば、銀次のほうが低い。藤田は2.3%以上だが、銀次は2.3%未満だ。2人は、2012年の途中から2020年まで、東北楽天ゴールデンイーグルスでともにプレーした。藤田は、2021年も東北楽天にいたが、一軍出場はなかった。
通算1000安打以上を記録した選手のうち、通算本塁打の少ない20人は、以下のとおり。
藤田と銀次は、ホームランだけでなく、盗塁も少なかった。この20人のなかで通算40盗塁未満は、彼らと田中浩康だけだ。
また、偶然だとは思うが、20人中5人は、東北楽天でプレーしている。大島公一(2005年)、関川浩一(2005~07年)、小坂誠(2009~10年)に、銀次(2010~23年)と藤田(2012~20年)がそうだ。それぞれ、一軍の試合に出場した年を表記している。阪神タイガースは6人、オリックス・バファローズは5人――両チームとも旧名称の時代にプレーした選手を含む――だが、東北楽天の球史は短い。
なお、通算2000安打以上で最も通算本塁打が少ないのは、現時点では、2045安打の荒木雅博と2021安打の大島洋平(中日ドラゴンズ)だ。彼らは、34本塁打で並んでいる。今シーズン、大島が記録した136安打のなかに、ホームランはなかった。
通算2000安打以上で通算200本塁打未満の選手については、今年の開幕前にこちらで欠いた。