小室眞子さん結婚 韓国での注目ポイントは? ネット上では「尊敬すべき」の声も
26日に行われた小室眞子さん、圭さんの婚姻届受理と会見。
韓国ではどういった反応だったのか。
同日14時前に国内最大のポータルサイト「NAVER」内の「世界のニュース」の欄でトピックが立った。
「韓国政府によるモデルナのワクチン追加調達」「元従軍慰安婦の訃報が死後24年目で米メディアにて掲載」「スーダンでのクーデター」のニュースなどと並ぶものだった。
トピックには以下のような見出しが掲載されている。
姫ではない、平民として出発…日本の眞子姫、紆余曲折のすえ結婚(イーデイリー)
お金もお祝いも必要ない…きょう婚姻届け提出し王室を離れる日本の姫(中央日報)
日本の眞子姫、世論の反対に屈せず結婚…一時金・祝賀儀式なし(聯合ニュース)
※「姫」「王室」の表現は韓国現地メディア報道ママ。
このうち、もっとも多くのコメントが集まったのは2番目の中央日報の記事だった。150以上のコメントのうち、14時30分時点で「共感が多い」ものは次の内容だった。
「任期内に支援金を受け取る人と比べると…」(文在寅大統領の息子がコロナ支援金を受け取っていたことへの皮肉)
「シンプルに分かりやすい決断をしたことに拍手。よい日々を」
「姫は姫らしかったね。国民感情やその他の事案があったとはいえ、全て(一時金放棄や祝賀)を諦めることは簡単ではなかっただろうに…日本での出来事だが、尊敬する時は尊敬しないと。親にとっての子どもとは、お金があるせよ、ないにせよ助けたくなるものだろうが。ベタベタしすぎるのもよくないが…」
韓国で最も大きな関心を持たれている点は「結婚の意思を貫き、皇室からの金銭的援助を受け取らない決断をしたこと」にあった。
この「中央日報」の記事はまた、14時45分頃に国内シェア率2位のポータルサイト「Daum」の「今日のデイリーニュースランキング」で12位となった。1位は来年の大統領選関連の「与野党候補対立」だった。
「眞子さん」と”そのまま”報道する媒体も
その他、韓国主要紙は以下のような見出しで報じた。
日本の姫、正式に婚姻届提出…”眞子さま”から”眞子さん”へ
(朝鮮日報)
日本の眞子姫きょう結婚…結婚式なしで婚姻届だけ提出(東亜日報)
「朝鮮日報」が見出しに伝えた「さん」は日本語の音がそのままハングル表記され、掲載された。「~さん」は韓国の一般社会でも「そのまま通じる日本語」の一つ。「やわらかい敬称」のイメージは伝わっており、見出しにも掲載されたとみられる。
いっぽう韓国10大紙の一角で保守系の「国民日報」は「日本国民の6.7%だけが祝福する眞子姫の結婚」との記事をアップ。これが15時45分頃NAVERニュースページのトップに掲載された。
上記のように保守系媒体が積極的に報じたのに対し、革新系の媒体の報道はあまり関心を示していない。「京郷新聞」が「日本の眞子姫26日結婚…批難世論でPTSDに悩まされる」と報じた程度。
もうひとつの主要紙「ハンギョレ新聞」では「眞子姫の結婚が意味すること」というコラムが14日に掲載されて以降、電子版では関連記事の掲載が見られない(10月26日15時20分時点)。
<了>