【日光市】紅葉の穴場で絶景ランチ「独鈷沢わさび園」爽やかオイシイわさび丼&わさびソフトが絶品!
絶景の紅葉&わさびソフトが楽しめる日光市三依の「独鈷沢わさび園」。久しぶりに訪れたら、お店が超進化していました。 渓谷の紅葉を目の前に臨むテラスはステキな茶屋スペースに。 さらに土日には限定わさび丼定食も登場!わさび丼定食では、今年惜しまれて閉店した人気店「もくりん」の味も一緒に楽しめます。清らかな清流が生む美味しいわさび丼、絶景の紅葉、そして温かな人情に出会える、とっておきのお店を紹介します。渋滞が嫌ならココを目指せ!
紅葉の絶景スポットに立つ「独鈷沢わさび園」
栃木県日光市最北の地・三依(みより)地区。ここに弘法大師空海ゆかりの清流の里「独鈷沢(とっこざわ)」があります。渓谷を流れる透明度の高い男鹿川(おじかがわ)は、関東地方整備局の2022年調査で関東一級河川末流水質1位となった、透明度の高い美しい川です。
清流と無農薬栽培が生む風味豊かな生わさび
ここに、知る人ぞ知る「わさび」の名店「独鈷沢わさび園」があります。このお店の始まりは、昭和25年。男鹿川に注ぐ渓流にわさび田を作り、自生していたわさびを植え栽培したのが始まりです。「ばーちゃんの店」とお店に書かれているように、現社長のお母さんが長年『看板ばーちゃん』として、このお店を切り盛りしていました。現在は社長であるばーちゃんの息子さんが、わさび園と「ばーちゃんの店」を引き継ぎ発展させています。
「独鈷沢わさび園」では、創業の時から無農薬でワサビを栽培しています。手つかずの自然が残るこの地で、自然の恵みとパワーを受けて育つわさびは、香りが違います! ツーンと辛みが鼻に抜けるとすぐに、爽やかな香りと共に仄かな甘みがふわっと口の中に広がります。
生わさびソフトクリームは口コミでも大絶賛!
この生わさびを目の前でおろし、醬油をシュシュっとスプレーする、濃厚な「生わさびソフトクリーム」はこの店の人気No1メニュー。わざわざでも食べに行きたくなる激旨ソフトです。
筆者がこの「わさびソフトクリーム」に出会ったのは昨年11月。わさびソフトの美味しさもさることながら、思わず歓声を上げたのが社長に案内されたテラスからのこの光景です。目の前に広がる渓谷の紅葉と男鹿川に、ここは桃源郷か!?と叫びたくなりました。もう、テンション爆上がりで、昨年11月に記事(記事リンク)を書いたわけです。
そして今年9月、東京の友人たちを連れて久しぶりに「わさびソフト」を食べに行きました。「渓谷がきれいなんだよ!」と言いながらテラス席へ出たらびっくり! テラス席は、ほっこりお洒落な茶屋スペースに変貌を遂げていました。
さらにこの10月に再訪したら、こんどはガラス窓が入っていました。これなら寒い季節でも暖を取れます!
この茶屋スペースは社長と、社長の友人でもある現・店長2人で、設計し工事をしたそうです。だから昨年から、ゆっくりゆっくり少しずつ、お店が進化していたのですね。この後もまださらなる進化があるのでしょうか。楽しみでなりません。
そしてこの日、目を奪われたのが、独鈷沢わさび園の入り口に置いてあったこの看板。この看板のお店「もくりん」は、知る人ぞ知る「三依そば街道」の名店。ご主人の打つ細い手打ちそばと女将さんの揚げるサクサク天ぷらが美味しくて、筆者の大好きなお店だったのです。
しかし昨年、「もくりん」のご主人が亡くなり、お店はしばらくして閉店しました。そのことを知りとても悲しかったのですが、なんと現在「もくりん」の女将さんが、ここ「独鈷沢わさび園」で腕を振るっていたのです!
女将さんは「もくりん」をたたむ時、独鈷沢わさび園の社長にいろいろ相談し、ここで働くことになったそうです。そういうわけで「もくりん」の懐かしい看板が、「独鈷沢わさび園」に置かれていたのですね! 独鈷沢わさび園社長の、温かで粋な計らいにもジーンとしてしまいました。
そしてこちらが、「独鈷沢わさび園」と「もくりん」がタグを組んだ『わさび丼セット』。独鈷沢わさび園のツーンと美味しいわさび丼 + もくりんのうどん& サクサク天ぷら(日替わり小鉢)、さらにお団子までついて税込み1500円! もう、これ、最強じゃありませんか。
※わさび丼セットは、土日祝日限定・数量限定なので、食べたい方はお早めに!
わさび丼には花がつおと海苔と梅、そこに自慢のおろしたて生わさびがタップリと乗っています。シンプルだけど、これにお醤油を絡めて食べると最高です。 わさびの辛さがツーンと来た後に包まれる、新緑のように清々しい香りと仄かな甘みにウットリ!
もくりんの女将さんとの再会にウルっていたのに、ツーンとわさびの芳香が鼻に来て、思わず涙ポロリ。おいしい喜びの涙丼でした。
わさび丼定食には、日替わりで小鉢(てんぷら or 川魚の唐揚げなど)が付きます。小鉢・・・この写真の岩魚も天ぷらも、小鉢って量じゃありませんよね(笑)。
お団子には三依地区や南会津でよく食べられている甘味噌「じうね味噌」が乗っています。『じうね』とは、ヘルシーさで話題のエゴマのことで、県境を超えたお隣の南会津では「じゅうねん味噌」と呼ばれています。じうね味噌を塗ったフワフワのお団子に、シソの葉をちょっと乗せて食べると、2・3本はぺろりといけちゃいそう! ちなみに、エゴマはゴマ科ではなくシソ科の植物です。
自家焙煎珈琲は自分で焙煎体験できちゃう!
土・日・祝日は、わさび丼の他に、岩魚の塩焼きも! 清流が育んだ焼きたて岩魚も、人気抜群のメニューです。ドリンクは無料のお茶の他に、コーヒー(ホット・アイス・有料)をセルフサービスでいただけます。面白いのはコーヒーの炭火手網焙煎を体験できること。フレンドリーな社長さんやスタッフが、焙煎の仕方を教えてくれます。
炭火手網焙煎体験は、このスペースで行います。炭火を起こし手網で生の珈琲豆を15分ほど炒ると、薫り高い珈琲が出来上がります。今回、私は時間がなくて断念したのですが、次回はぜひ体験したいです。 炒りたての珈琲豆を挽いて、男鹿川の伏流水が生む美味しい水で淹れた珈琲は、さぞや美味しいでしょうね。
こちらは2023年10月21日のテラス席からの紅葉の様子。少しずつ色づいてきていますが、見頃は11月初旬ごろになりそうです。
屋外には丸太の椅子やテーブルが置かれているので、紅葉狩りをしながら「わさびソフトクリーム」や「焼きだんご」を楽しむこともできますよ。
さらにお店の前には水飲み場も。水質抜群の清流男鹿川の伏流水からくみ上げる水は最高に美味しいです。ぜひ空のペットボトルに入れて、帰路でお楽しみください。
三依地区には「ロッジ古代村」「三依体験村・宿泊連ケビン」「ナラ入沢渓流釣りキャンプ場」「そばの宿まるみの湯」などの宿泊施設や民宿もあるので、ゆっくり1泊するのもおすすめです。また三依地区には、日帰り温泉施設「男鹿の湯」「まるみの湯」や、隠れた紅葉スポット「上三依水生植物園」、さらに2023年度版全国秘境駅ランキング16位の「野岩鉄道・男鹿高原駅」もあります。手つかずの自然・清流・美しい紅葉は、日常の疲れをやさしく癒してくれるでしょう。
三依の紅葉の見ごろは、例年は11月初旬ごろ。関東一級河川末流水質1位の透明度抜群の男鹿川と鮮やかな紅葉のコラボを楽しめます(記事の写真は色加工をしていません)。
独鈷沢わさび園は、鬼怒川温泉-龍王峡から会津西街道に入り約23キロ、車で約33分。塩原温泉からは約18キロ、車で20分の位置にあります。鬼怒川ー川治温泉ー五十里湖ー三依へのドライブも、塩原温泉からのドライブも絶景の紅葉ロード。車が渋滞することもめったにない紅葉の大穴場です。ゆっくりと美しい紅葉と秘境グルメを楽しみたい方は、日光の秘境・三依地区、そして独鈷沢わさび園へと足を延ばしてみてはいかがでしょう。
独鈷沢(とっこざわ)わさび園
所在地: 〒 栃木県日光市独鈷沢118-1
電話: 0288-79-7007
営業日:不定休、土・日・祝日は営業
アクセス:独鈷沢わさび園map
HP:独鈷沢わさび園
日光市三依地域観光サイト
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