この「20-20」は史上初。ナ・リーグでもア・リーグでも20盗塁以上。合計は今シーズンの最多だが…
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現在、ア・リーグの盗塁1位は、38盗塁のウィット・メリフィールド(カンザスシティ・ロイヤルズ)だ。ナ・リーグは、26盗塁のトレイ・ターナー(ロサンゼルス・ドジャース)がトップに位置する。ターナーは、ワシントン・ナショナルズで21盗塁、ドジャースで5盗塁を記録している。
スターリング・マーテイ(オークランド・アスレティックス)の盗塁は、この2人よりも多い。42盗塁だ。けれども、その内訳は、ナ・リーグのマイアミ・マーリンズで22盗塁、ア・リーグのアスレティックスで20盗塁なので、各リーグにおける順位は、ナ・リーグ3位とア・リーグ4位タイだ。これから盗塁を増やしていっても、メリフィールドに追いつくのは難しく、盗塁王は獲得できそうにない。
1901年以降、1シーズンに2チームでそれぞれ20盗塁以上を記録した選手は、調べたところ、マーテイを含めて延べ7人が見つかった。これまでの6人は、いずれも同じリーグの2チームでプレーした。ナ・リーグとア・リーグのどちらでも20盗塁は、マーテイが初めてということになる。
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1989年のリッキー・ヘンダーソンと2011年のマイケル・ボーンは、盗塁王を獲得した。
ナ・リーグとア・リーグに限らなければ、1890年にアーリー・レイサムが、プレーヤーズ・リーグのシカゴ・パイレーツとナ・リーグのシンシナティ・レッズで、それぞれ、32盗塁と20盗塁を記録している。
なお、マーテイの盗塁成功率は、マーリンズでも88.0%と悪くなかったが、アスレティックスでは100.0%だ。シーズン40盗塁以上は、2013年の41盗塁と2016年の47盗塁に続く3度目。過去の2度は、どちらもピッツバーグ・パイレーツ時代だ。他のシーズンを含め、盗塁王は一度も獲得しておらず、リーグ2位にランクインしたこともない。