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大谷翔平の10試合連続安打は、今春のメジャーリーグ最長。ストリークは現在も継続中

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Mar 23, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 3月23日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、2打席目にヒットを打ち、連続試合安打を10試合に伸ばした。

 今春のエキシビション・ゲームで、10試合以上続けてヒットを打っているのは、見落としがなければ、大谷、トレイ・マンシーニ(ボルティモア・オリオールズ)、ドノバン・ソラーノ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)の3人だけだ。大谷以外の2人も、3月23日にヒットを記録し、ストリークを二桁に乗せた。

 マンシーニのストリークが始まったのは、出場4試合目。ソラーノは2試合目からだ。大谷はここまで、打席に立ったすべての試合でヒットを打っている。

 2018年のエキシビション・ゲームの場合、大谷の連続試合安打は2試合が最長だった。2019年は出場しておらず、2020年に続けてヒットを記録した試合はなかった。レギュラーシーズンの連続試合安打は、2018年の最長が8試合、2019年が11試合、2020年は3試合だ。

 3年前も昨年も、エキシビション・ゲームの打率は.125。両年とも、ホームランどころか、二塁打と三塁打もなかった。今春は、打率.600(25打数15安打)、4本塁打。盗塁も2度成功させ――こちらも昨年までは皆無だった――失敗はない。

 なお、大谷とマンシーニは、過去に共通する記録を打ち立てている。どちらも、メジャーデビューからの4試合で3本のホームランを打った。マンシーニは2016年9月20日~24日(1試合目、3試合、4試合目)、大谷は2018年3月29日~4月6日(2試合目、3試合目、4試合目)だ。それについては、「大谷翔平と同じくデビュー4試合中3試合でホームランを打ちながら、その後は2本塁打に終わった選手がいた」で書いた。

 マンシーニは2019年に35本塁打を記録したが、昨シーズンは全休した。理由は、大腸癌だ。今シーズン、2年前に近い成績を残せば、カムバック賞に選ばれるに違いない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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