ポストシーズンでは一度もなかった「1イニング4本塁打」が生まれた最大の要因は…
10月11日、ディビジョン・シリーズ第3戦の3回裏に、アリゾナ・ダイヤモンドバックスの4人がホームランを打ち、計4点を挙げた。
このイニングは、先頭打者のヘラルド・ペルドモがホームラン、コービン・キャロルが内野ゴロ、ケテル・マーテイがホームラン、トミー・ファムが内野ゴロ、クリスチャン・ウォーカーがホームラン、ガブリエル・モレイノがホームラン、ルルデス・グリエルJr.は内野ゴロだ。
ESPNスタッツ&インフォによると、ポストシーズンの試合で1イニング4本塁打は史上初。ダイヤモンドバックスがレギュラーシーズンに記録した1イニング4本塁打も、2度しかないという。
その2度は、2010年8月11日の4回表と2021年4月1日の5回表だ。1度目は、4者連続ホームラン。2度目は、マーテイが最初のホームランを記録した。
今回、ホームランを打った4人のシーズン本塁打は、ペルドモが6本、マーテイが25本、ウォーカーが33本、モレイノは7本だ。一桁の2人は規定打席未満だが、それでも、打数は340を超える。
また、チーム全体の166本塁打は、ナ・リーグ10位タイ。5番目に少なかったということだ。誰もホームランを打たなかった試合で挙げた25勝は、ナ・リーグで最も多かった。
1イニング4本塁打の最大の要因は、打たれたランス・リン(ロサンゼルス・ドジャース)――4本目のホームランを喫したところで降板――にあるのかもしれない。今シーズンの被本塁打は、シカゴ・ホワイトソックスで28本とドジャースで16本。計44本は、どの投手よりも多かった。
今シーズンにとどまらず、リンの被本塁打44本は、2004年のジェイミー・モイヤーと並び、歴代シーズン記録の6位タイに位置する。彼らよりも被本塁打多かった5人は、1986年のバート・ブライレブンが50本、2000年のホゼ・リマが48本、1956年のロビン・ロバーツと1987年のブライレブンと2011年のブロンソン・アローヨが46本だ。
なお、ディビジョン・シリーズ第3戦は、これを書いている時点で8回表が終わり、ダイヤモンドバックスが4対2とリードしている。ダイヤモンドバックスの得点は、4本のホームランによるものだけ、ということだ。この試合に勝つと、ダイヤモンドバックスのリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ進出が決まる。