【秋田県横手市】中華そばの街に家系ラーメンが上陸!横手市十文字の人気店『浜乃家』とは?
2020年10月オープン!秋田では珍しい家系ラーメンが楽しめる『浜乃家』とは?
東京に住んでいた20代の頃、私にとってラーメンといえば「家系」だった。
豚骨醤油の濃厚スープに絡む中太麺と、お供の大盛りご飯。例えば仕事でくたびれた夜、例えば華麗にフラれた帰り道、星の見えない都会の空の下で私はよく家系ラーメンをがっついていた。
あれから時間が経ち、私は東京から田舎に戻り、今では辛い物を食べると腹を下す39歳の中年になった。だけどときどき、無性に「青春の味」が恋しくなる。腹が減ったら家系ラーメン。そう、今回紹介するのは横手市十文字にあるこの店だ。
十文字といえば、あっさり系醤油ベースの中華そば「十文字ラーメン」が有名である。そんな中華そばの街で異彩を放つ「横浜家系ラーメン」の文字。その鮮やかな赤い看板に導かれて店内に入ると、昼ご飯としては遅い時間だったにも関わらず多くのお客さんがラーメンを啜っていた。
2020年秋の十文字上陸からおよそ3年が経ち、今では確固たる地位を築き始めている浜乃家。今日はこの人気店で久しぶりの「家系」に舌鼓といこう。
品書き
豚骨ラーメン(醤油・塩):790円、味玉ラーメン(醤油・塩):910円、MAXラーメン(醤油・塩):1,140円、濃豚鬼煮干:960円、燕三条インスパイア背脂煮干ラーメン:900円、家系二郎:960円など。
※ライス無料タイム:平日11時~19時
『浜乃家』では定番の濃厚とんこつのほか、家系とセメント系が手を組んだニボラー歓喜の濃豚鬼煮干や、家系の濃厚スープを使った総量800gオーバーの家系二郎も人気。特に家系二郎は定番を凌駕する勢いで爆売れ中だ。
期間限定メニューも気になるところだが、今回私は食べ慣れた濃厚とんこつから味玉ラーメンをチョイス。そして個人的に嬉しいのが平日のライス無料タイムだ。やはり家系ラーメンといえば白飯は外せない。
中華そばの街に吹く新しい風!本場の味を踏襲した『浜乃家』の家系ラーメンとは?
お待ちかねの味玉ラーメンが、白飯を引き連れて登場だ。油煌めく濃厚スープ、その海の中で待機する中太麺やほうれん草、そして彼らを見守るように鎮座している大きな海苔。その姿は紛れもなく私がよく知る家系ラーメンだ。
ああ、コレだ。このクリーミーで、それでいてガツンとくる味わい。さっそくスープの中からモッチリした麺を救出して口に運ぶ。ウマい。海苔やほうれん草といったバイプレイヤーたちと一緒に麺を啜り、その勢いで白飯にも手を伸ばす。トロトロの味玉やチャーシューも良い感じだ。
ちなみに『浜乃家』では注文時に麺の硬さ、味の濃さ、油の量をチョイスできる。添え付けのニンニクや刻み玉ねぎなどを使って、自分好みにカスタムするのもアリだ。
麺を完食した後は、残った白飯に濃厚スープを投入。ここにニンニクをチョイ足ししたり、スープに浸した海苔で白飯を包んで食べるのもおススメ。それぞれのパーツを駆使して、最後まで余すことなく楽しむ。それが家系ラーメンの醍醐味だ。
一度出会ったら忘れえぬ濃厚スープと、それに負けない特注の中太麺。家系の名店・町田商店の流れをくむ『浜乃家』のスタイルはまさに王道だ。そしてそのたしかな味を求めて、今日も多くの車が国道沿いの赤い看板に吸い込まれていく。
家系最高。中華そばの街に吹く新たな風を感じながら、私は心の中でそんな言葉を放った。20代の頃によく食べていたラーメンは、40代が迫った今でも、やっぱりウマかった。
【店舗情報】
横浜家系ラーメン 浜乃家
住所:秋田県横手市十文字町海道下23-1
営業時間:11時~15時(ラストオーダー:14時30分)、17時~21時(ラストオーダー:20時30分)
※営業時間は変更の場合有り
電話番号:0182-23-7741
定休日:不定休