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ますます高まる日台のプロ野球交流 #専門家のまとめ

阿佐智ベースボールジャーナリスト
(写真:ロイター/アフロ)

 今月に入って日台両国のプロ野球の交流についてのニュースが相次いでリリースされている。歴史的に両国の野球を通じた交流はプロアマ問わず盛んで、近年は名物となった台湾プロ野球のチアが日本で人気となるなど、フィールド以外のコンテンツを通じた交流も盛んになってきている。

ココがポイント

▼6月16日に新荘で行われた富邦対台鋼戦の始球式に元ファイターズガールのタレント、滝谷美夢さんが登場し、観客を沸かせた。

▼さらにこの試合では、ファイターズガールが富邦のチアとともにきつねダンスを披露した。

▼日本側ではこれに先んじて6月7日に阪神が西武との交流戦を「台湾デー」として開催。OBの林威助氏が始球式に登場した。

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▼また台湾では、林氏がかつて監督を務めた中信兄弟が6月16日に「甲子園デー」を実施。阪神OBの金本知憲氏が始球式を務めた。

エキスパートの補足・見解

 今年は、シーズン前の3月には沖縄でのキャンプを打ち上げた巨人が訪台し、昨年12月に開場した台北ドームにて台湾プロ野球の2球団と国際交流戦を行い、台湾野球における最多観客動員記録を打ち立てるなど、日台の野球を通じた交流が加速度的に進展している。

 近年、NPB各球場には外国人ファンの姿が目立つようになってきたが、中でも台湾人の姿が目立つ。ここ数年、世界各地では戦争、紛争が起こっているが、パリ五輪が開催される今年だからこそ、国籍問わず、国境を越えて野球を楽しめることに幸せを感じ、スポーツ文化を通じた民間交流が世界の平和につながることを希求したい。

ベースボールジャーナリスト

これまで、190か国を訪ね歩き、23か国で野球を取材した経験をもつ。各国リーグともパイプをもち、これまで、多数の媒体に執筆のほか、NPB侍ジャパンのウェブサイト記事も担当した。プロからメジャーリーグ、独立リーグ、社会人野球まで広くカバー。数多くの雑誌に寄稿の他、NTT東日本の20周年記念誌作成に際しては野球について担当するなどしている。2011、2012アジアシリーズ、2018アジア大会、2019侍ジャパンシリーズ、2020、24カリビアンシリーズなど国際大会取材経験も豊富。2024年春の侍ジャパンシリーズではヨーロッパ代表のリエゾンスタッフとして帯同した。

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