「この画像のようなシャインマスカットは選ばないで!」八百屋からのお知らせ!そのワケとは
こんにちは、八百屋歴10年の青髪のテツです。
夏になり厳しい暑さが続いていますね。この時期は、夏の果物が旬を迎えて美味しくなってくる時期です。メロン、スイカ、ブドウなどみなさんはこの時期どの果物をよく食べますか?
この時期、大人気の果物といえば「シャインマスカット」です。お客様に話を聞いてみても、シャインマスカットが嫌いという話はあまり聞いたことがありません。ただ、シャインマスカットって甘さが足りなかったり、房から粒が落ちていたり、一部分が潰れて傷んでいたり意外と当たり外れが多い果物なんです。
そこで今回は「新鮮でおいしいシャインマスカットの選び方」を紹介します。
新鮮でおいしいシャインマスカットの選び方
ぶどうは収穫後に追熟しない果物なので、置いておけば美味しくなるというものではありません。なので、なるべく鮮度が良いものを選んだ方が良いんです。
それを踏まえて、新鮮でおいしいシャインマスカットの選び方を紹介します。
皮にハリがあるもの
おいしいシャインマスカットを選ぶときは、皮の状態に注目しましょう。
シャインマスカットに限った話ではなく、ぶどうは水分が多い果物なので収穫から時間が経ち鮮度が落ちてくると、水分が蒸発して皮のハリがなくなりしわがでてきます。
そのようなシャインマスカットは選ばない方が良いでしょう。
また、シャインマスカットの皮には白い粉がついていることがあり、よく農薬と勘違いされて避けられがちなんです。
でも実はその白い粉の正体はブルームという天然成分で雨や朝露などの水分をはじいて、果実の病気を防いでくれます。また、果実から水分が蒸発するのを防ぎ、新鮮さを保つ働きもあるんです。
白い粉が表面に残っているシャインマスカットは鮮度が良い証拠なので、避けないでくださいね。
軸が緑色のもの
シャインマスカットに限った話ではなく、鮮度の良いぶどうを選ぶときは軸の色を確認しましょう。
私たち八百屋もぶどうの鮮度をチェックするときは、まず軸の色をみます。
鮮度の良いシャインマスカットは軸が緑色をしていますが、鮮度が落ちてくると茶色く枯れて徐々に黒ずんでいきます。
軸が変色したぶどうは私のお店では値下げして販売していますが、普通に定価で販売しているお店もあります。
軸が緑色のシャインマスカットは鮮度が抜群というわけです。
皮の色をチェック
最後にシャインマスカットの皮の色をチェックしましょう。
甘いシャインマスカットを選びたい方は、皮が「緑色」のものよりも、「黄色」のものを選んだ方が甘いものに当たる確率が上がります。
というのも、開花から早い段階で収穫されたシャインマスカットは「鮮やかな緑色」をしています。この状態のシャインマスカットは個体差もありますが、スッキリした甘さのものが多いです。
逆に皮が「黄緑色」もしくは「黄色に近い色」のシャインマスカットは樹でしっかりと熟されてから収穫されているので傷みやすいのですが、糖度が高く、濃厚な甘さを楽しめます。
実際に私も何度も食べ比べてみたのですが、たしかに黄緑色のシャインマスカットの方が甘くて風味も強くおいしいと感じました。
しかも、このようなシャインマスカットは、安く販売されていることが多いので、ご自宅用として購入するのであれば、甘くて安価な黄色い皮のシャインマスカットがおすすめです。今回写真用に購入したシャインマスカットも、大きさの違いはあれど、黄色いものが1280円で緑色のものは2980円でした。
「鮮やかな緑色」をしているシャインマスカットは鮮度持ちがよく、見栄えも良いので、来客時のおもてなしや、贈答用としての購入がおすすめです。
緑色は必ず甘味が少ないという話ではなく、あくまで傾向だと思っていただけたらと思います。
シャインマスカットの選び方まとめ
今回は「甘くておいしいシャインマスカットの選び方」を紹介しました。
ぜひ今回紹介した選び方を使って、今が旬のシャインマスカットをたくさん食べていただけると嬉しいです。
他にも「真夏でもバナナが1ヶ月長持ちする保存の裏技」や「桃を無駄なく簡単にカットする方法」という記事も書いているので、気になる方は読んでみてくださいね。