【仙台】仙台で育まれた砂を加工した「仙台ガラス」をご存知ですか?独特なアースカラーに感じる地元愛。
こんにちは、ずんだです。
現在、地底の森ミュージアムで行われている企画展「ガラスにまつわるエトセトラ」が開催されているので、行ってみましたよ。
突然ですが、みなさん、「ガラス」は砂から出来ているって、ご存知でしたか?
この企画展では、仙台城址や駅の敷地内から出てきたガラス製品、そして仙台の砂で作ったガラス製品が展示されているとのこと。仙台の砂で作ったガラス製品て、どんなものなんでしょう。興味が湧いてきます。
こちらはミュージアムのある長町南エリアの砂で作られた「ことり」。こんなにかわいい「ことり」ができるんですね。ちょっぴり感動。
そしてこちらは広瀬川の砂で作られた「ことり」。同じ仙台市内なのに、こんなにも色味が変わってくるんですね。
こんな綺麗な器も。素敵ですよね。広瀬川の砂を使った「仙台ガラス」だそうです。
仙台市内を流れる川の砂でつくると、こんな色のガラスになるんですね。それぞれ色味が異なるので、表情が違って見えます。不思議ですよね。そして興味深いです。
こちらはなんと、サハラ砂漠です。仙台市内の河川の砂とは違って赤茶っぽい、まさしく砂漠の砂。アフリカ大陸の砂漠が目に浮かびます。なのに、出来上がったガラスの塊は透明に近く、「ことり」になると薄いグリーンがかったガラス。とっても神秘的ですよね。
仙台城本丸跡から出土されたガラスもありましたよ。ヨーロッパから輸入されたガラスの器が使われていたことを想像すると、伊達家のハイカラな様子が目に浮かびます。
ガラス展なのに、駅舎の写真。
こちらは、昭和33年頃の長町駅操車場。長町駅って、こんなに広い敷地で貨物列車も多かったんですね。東北最大規模の操車場だったそうですよ。右側の転車台の写真は、マニアじゃなくてもとても興味深いです。トーマスに出てきそうですね。
この写真の場所は、現在の「あすと長町」のあたりだそうですよ。一緒に訪れた ずんだの旦那さんは幼少の頃の記憶にあるようで、「懐かしい」と言ってました。
ガラス展なのになぜ駅舎の写真があるのかというと、、
お茶を入れる汽車土瓶が発掘されたからなんですね。なかなか素敵な汽車土瓶です。
現在は、お弁当のお供と言えばペットボトルや紙パックのお茶がほとんどですが、昔はガラス製のものも使われていたんですね。上の説明書きを最後まで読んでいくと、「熱い」し「危ない」ので不評だったとありますが、もし今使われているのならば、持ち帰って普段使いの急須にしたいくらいです。
企画展では、砂からガラスに変わることや、仙台市内で出土されたガラス、世界のガラス玉など、「へぇ~」となるものがたくさんありました。何より、仙台市内の砂から、あんなかわいい「ことり」が出来ることに驚きでしたし、「仙台ガラス」の工房があることも新たな発見でした。機会があったら「仙台ガラス」の工房も訪れてみたいですね。
期間中は、体験イベントやギャラリートーク、ガラス作家さんによる「ガラスのはなし」なども開催されるようですよ。
仙台の砂で出来たかわいい「ことり」達に会いに、足を運んでみてはいかがでしょうか?
企画展「ガラスにまつわるエトセトラ」
開催日:9月2日(金)~11月27日(日)
場 所:地底の森ミュージアム
所在地:仙台市太白区長町南四丁目3-1
地下鉄長町南駅より西へ徒歩約5分
T E L :022-245-9153
休館日:月曜日(休日は開館)
休日の翌日(休日または土・日曜日にあたる日は開館)
1~11月の第4木曜日(休日は開館)
年末年始(12月28日~1月4日)
入館料:大人460円 高校生230円 小・中学生110円