【多肉植物】葉挿しが育たない問題!2回の鉢増しで根をリセットして完成株へ育てる方法
こんにちわ!taniku-dayのchikaです。今年は暖冬ということもあり、春の日差しを感じられる日が増えてきましたね。春一番が吹く頃に植え替えをするのが定番な我が家ですが、同時に葉挿しの鉢上げ作業も行っています。
葉挿しの鉢上げとは?葉挿しから育った子苗を新しい鉢に植え替える作業です。
葉挿しって植替えが必要なの?と疑問をもたれた方も多いと思いますが、実は植え替えた方が早く大きく成長します。
今回の記事では、植え替えるメリットやどう育つのかをご紹介していきます。どうぞ最後までご覧ください。
【多肉植物】葉挿しを鉢上げするメリット
多肉植物以外の植物もそうですが、根の長さ広がりと土の上の葉や枝の広がりは比例します。
根が鉢全体に成長しきってしまうと、土の上の葉の成長もストップしてしまいます。徐々に鉢を大きくし、その度に根をリセットするとまた成長をはじめるんです。不思議ですよね~。
成長期を迎えても一向に成長しない完成株っていますよね。成長しきっていえるのでそれ以上大きくなりません。そんな時は根をリセットして新しい土に植え変えてあげるとまた成長をはじめますよ。
最初から大きな鉢に植えるのはおススメしません
鉢の大きさに合わせて成長するのなら葉挿しの段階で一番大きな鉢で育てればいいのでは?と思われるかもしれませんが、おススメしません。
理由は、水やりの調整が難しいからです。
大きな鉢に水やりした場合、根が吸い上げる水の量が少ない事と土が乾くまでに時間がかかるので、お水をあげたい時に水やりができません。
土が濡れた状態が続くと、細菌が繁殖したり根が腐れたり、カビが生えたりと、環境を悪化させることに繋がります。
鉢を大きくするデメリットの方が大きいので、最初から大きな鉢で育てる事はおススメしません。
ということで、ここからは小さな鉢から大きな鉢へ鉢上げする順番と、タイミングをお話ししていきます。
【多肉植物】葉挿しの鉢上げ順番とタイミング
葉挿しの頃から可愛く丈夫で早く大人の株に育てるのに必要な植え替え回数は2回です。少ないですよね♪難しくないんですよ。
これまでの経験をもとに、この方法が一番正確に可愛い大人の株に育てられる!って確信したんです。
それでは、1つずつ解説していきますね。
ステップ1:発根発芽時期
親株からそっと葉をもぎります。下葉は一番古い葉になるので成功率がやや下がると言われています。下の葉から1周とったら2周目3周目までもぎります。
残った苗は新しい鉢に植え替えたっぷりお水やりをして元の位置へ戻しておきましょう。
直径6~9センチ鉢に3~6枚の葉を並べるか、トレーに土を敷き5センチ間隔で葉を並べます。置き場所は明るい日陰で温かい場所がおススメです。1か月~発根したらお水やりを開始します。表面を濡らす程度~根の深さに合わせて水分量を調整します。土が乾いたら水やりを繰り返します。
早くて3か月~半年で成長が止まります。植替えのタイミング到来です。ただ真夏は植替えによるダメージで枯れる恐れがあるため秋まで待ちます。
ステップ2:苗の形を整えつつ鉢上げ
ステップ1で育った葉挿したち。多頭の苗・斜めに成長してる苗・葉の大きさにバラつきがある苗、形が崩れている苗が多い時期です。仕立て直して新しい鉢へ植え替えてあげます。
- 1寸鉢に1つずつ
- 6~9センチ鉢に2~3つずつ
根っこに土を落とし、長く伸びた根は苗の高さと同じ長さまでカットして大丈夫です。オルトランを混ぜた新しい土を用意し植え替えます。
植替え後はたっぷり水やりして同じ場所へ戻します。
1寸鉢は土の量が少なく保水できる量が限られています。水やりの調整がすごくラクです。6~9センチ鉢は、それぞれの苗が土と水を取り合い丈夫に育ってくれます。
鉢全体へ根が回りきる頃には、コロンと小さく完成株の様に立派な顔をした苗が出来上がります。ある意味一番可愛い時かもしれません。
毎日何度でも眺めては、癒されています。
ステップ3:完成株へ向け最後の鉢上げ
コロンと小さな完成株の赤ちゃんが出来上がったら、いよいよ最後の鉢上げです。
6センチ鉢に1苗を植えていきます。いよいよです!ステップ2である程度形は整っていますが、枯れ葉の処理や形を整えるため葉をとります。
鉢に新しい土を敷き、葉の高さと同じくらいの長さにリセットした根をピンセットで挟み土へ優しく植えていきます。たっぷり水やり後、いつもの場所へ戻します。
リセットされた根から新しい根が成長を始めた頃、土の上では葉の真ん中成長点辺りから可愛い新しい葉が育ち始めます。
ここまできたら、作りたい形に苗を整えていきます。
さらに大きく育てたいなら鉢上げのステップの工程を増やすのもよし、コロンと小さく紅葉させたい人は、思いっきり水をきってスパルタで育てるもよし、葉挿しを増やしたい人は、肥料をあげて葉の成功率をあげるもよし、好きなように育ててあげて下さい。
最近は、お部屋で育てられる植物育成用LEDライトが流行っています。葉挿し育てるの楽しくてドンドン増やして置き場所どうしよぉーってなりますが、室内でも育てらえるので、リビングやお部屋でさらに葉挿しを育てるのも楽しいですよ。
さいごに
手間はかかりますが、こうしたいって完成株ができたのはこの方法が一番確実でした。少しずつ可愛く大きく育つ多肉植物をぜひ楽しんで下さいね。