オスプレイ8機をインドネシアに売却許可
7月6日、インドネシア向けMV-22オスプレイ8機の売却がアメリカ国務省に承認されたことを国防安全保障協力局(DSCA)が発表し、議会に報告されました。予備含むエンジン24基その他スペア部品および訓練サポートなど諸経費込み総額20億ドル(約2140億円)です。
Indonesia - MV-22 Block C Osprey Aircraft | DSCA
「提案されている航空機と関連サポートの販売は、インドネシアの人道・災害救援能力を強化し、水陸両用作戦を支援するものである。」と告知されています。
またオスプレイ製造会社の一つ、ベル・ヘリコプター社がインドネシア向けオスプレイの製品ページを開設していて、その機体塗装にはTNI-ADと表記があるのでインドネシア陸軍仕様です。おそらくは揚陸艦に搭載することに拘らず、オスプレイと空中給油機の組み合わせで長距離空中移動を行い、インドネシアの非常に多い島嶼間での迅速な戦略機動を可能にしたいのでしょう。8機の導入と数が少ないので特殊部隊的な運用が主になると思われます。
Bell Boeing V-22 for Indonesia - Bell Flight
そしてインドネシアは国土が広い上に島が非常に多く、地震や津波、火山噴火や水害などの自然災害が多い土地柄です。ヘリコプターで駆け付けるには遠過ぎるけれど付近に飛行場が無いという条件がとても多いので、長距離を飛べて垂直離着陸が可能なティルトローター機オスプレイは災害救援の初動にも活躍することになるでしょう。