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どんどん花が増える!ガーデンシクラメンやシクラメンを丈夫に長く育てる裏ワザ

グロ子園芸愛好家 / FPライター

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの園芸愛好家グロ子です。

ガーデンシクラメンやお部屋に飾る大輪のシクラメン、シーズン後半には花が減ったり、萎れたりしていませんか?

シクラメンは本来とても丈夫な花です。
管理に気をつけてよりたくさんの花を咲かせ、シクラメンを長く楽しみましょう。

シクラメンの購入時期はこれから

ガーデンシクラメンは10月から園芸店に出回ります。
シクラメンの生育適温は5度~18度。
最高気温25度越えの日が続く10月は購入時期ではありません。
シクラメンの購入は品種はどうあれ、最高気温が20度を切る11月中旬からにしましょう。

シクラメン購入時に気をつけること

シクラメンが店頭で一斉に咲いているのは、ホルモン処理をしているからです。
シクラメンによってはそのあと自分の力で花芽をつくることができないものがあります。
葉が黄変していないしっかりした株を買うのは他の花と同じですが、シクラメンの場合はそっと葉元を確認し、小さな蕾が育ってきているものを選んで下さい。

蕾はあるかな?
蕾はあるかな?

買ってきたらまずメネデール!

シクラメンは出荷に合わせ、種苗会社で矮化処理やホルモン処理で生長をコントロールされています。
それを気温に合わせた通常の栽培に切り替えていかなくてはいけません。
ただでさえ温度調節されていた農園から屋外の店頭に移動し、シクラメンの球根には大きなストレスがかかっています。

今必要なのは栄養を足す肥料ではなく、シクラメンの状態を整えるメネデールなどの植物活力剤です。
シクラメンを買ってきたら、まずは鉢やポリポットの底が5mm程度メネデールの100倍水溶液に浸かる状態にし、5度~18度の明るい日陰に置いて休ませて下さい。
底面給水鉢なら入っていた水を捨て、メネデール水溶液に交換しましょう。
寄せ植えに使う場合でも、一晩はこの状態で休ませてからにして下さい。

明るい日陰で休ませます
明るい日陰で休ませます

メネデールの後、枯れた葉や花を取り除く

メネデールがいきわたってシクラメンがしっかりしたら、購入時に見落としていた黄変した葉や、咲き終わった花を取り除いていきます。

この作業は買ってきたすぐにやらず、シクラメンにメネデール水溶液が充分に吸収された後におこなって下さい。

シクラメンの葉や花は、茎の根元、球根と茎の接点から取り除かなくてはいけません。
中途半端に茎が残ると腐敗やカビの原因になるからです。
できるだけ茎の付け根をもって、左右に捩じったり揺らしたりして抜くのがコツなのですが、茎に水分が少なくしんなりしていると茎の途中からちぎれてしまいます。

シクラメンに水分が足りていること、葉や花がちゃんと乾いていることを確認してから、ていねいに取り除いていきましょう。

茎が途中で切れないように
茎が途中で切れないように

地表からも水やりしよう

シクラメンは球根に水がかかることを避けるため、基本的には底面給水です。
ですが置き肥にしろ液肥にしろ、底面給水だけを続けていると、土中で肥料の濃度に濃淡ができてしまいます。
良く晴れて乾燥した日には、球根周囲の土に上から水をやって下さい。

この時の注意点は、球根本体に水がかからないようにすること。
シクラメンは葉が広がるので、水やりする土のスペースがとても狭いのが普通です。
私は百均で売っているマスタードの容器で水やりしています。
これなら葉をかき分けて、ピンポイントで水をやれるのでとても便利です。
万が一球根に水がかかってしまうことを考えて、水やりは午前中にして下さい。
気温が下がる夜までに乾いてしまえば問題ありません。

葉をかき分けて水やり
葉をかき分けて水やり

適温と日光が生育のポイント

シクラメンは基本的には丈夫ですが、開花期の気温には敏感です。
健康な球根は休眠して真夏を越してしまいます。
でも開花期には温度変化や生育適温に注意して下さい。

ガーデンシクラメンは5度~18度が生育適温です。
温度変化には強めですが、温度が低すぎると枯れないものの花芽が上がってきません。
真冬に鉢を外置きする場合には、夜間は地面に置かず、軒下の棚に置いて下さい。
生育適温で日光によく当てると花が増えてきます。
液肥とメネデールを忘れずやって下さい。

室内で管理する豪華なシクラメンは生育適温が13度~18度です。
この手のシクラメンは温度変化に弱い。
暖房の効いた部屋でぐったりさせてしまい、慌てて屋外の冷気に当てる方がおられますが、却って逆効果になってしまいます。
高温でぐったりさせてしまったら、生育適温の明るい日陰に移動させましょう。
水切れをおこしていたら、メネデール水溶液を底面給水させて下さい。
日光に当てる時はレースのカーテンを引いた窓越しにするなど、温度が上がり過ぎないように注意して下さい。

シクラメンはもともと多年草

ホルモン処理や矮化処理で生長を管理されていたシクラメン。
これをうまく自力で生長するペースに切り替えることができるかどうかがシクラメンの寿命を決めます。

肥料だけではなく、植物そのものに作用する活力剤を使いましょう。
活力剤で球根に力がつくと、生育適温なら真冬でも葉と花がどんどん増えていきます。

健康な球根は夏に休眠して一回り大きくなり、翌年もっと多くの花を咲かせます。
シクラメンをワンシーズンの消耗品とせず、活力剤を使って大事に育て、本来の自然栽培の状態に戻して下さい。
今年買ったシクラメン、ぜひ来年も元気に花を咲かせましょう。

より詳しくHPにも記事を書いています。チェックして下さいね!

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園芸愛好家 / FPライター

花、野菜、盆栽、コンポスト、ありとあらゆる植物系お稽古事をやり尽くした園芸歴30年のFPライターです。私の強みは自分で実際に経験した幅広い園芸ネタ。FPとしてコスパよく園芸を楽しむコツもお伝えします。コキア友の会代表(会員私だけ)

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