「ギャラクシーS9」が期待されるなか…“モバイル利用度”世界一の韓国で起きている弊害とは
サムスンがスマホの最新モデル「ギャラクシーS9」を発表するなか、“IT大国”を自称する韓国がとある調査で世界1位となった。
モバイル通信事業者の業界団体GSMAが今年の世界モバイル・エンゲージメント・インデックス(GMEI)を発表したのだが、韓国のモバイル利用度が世界一高いという結果が出たのだ。
GSMAは世界50カ国の満18歳以上の成人5万人を対象に、モバイル利用度を調査しており、各国のモバイル利用度を発表している。その2018年版によると、10.0点満点中6.0点と評価された韓国が1位に。
続いて2位カタール(6.0点)、3位フィンランド(5.6点)、4位スウェーデン(5.4点)、5位オーストリア(5.3点)となっている。アメリカは10位(4.8点)、中国は18位(3.8点)、日本は20位(3.6点)という結果だ。
人気美女もモバイルゲーム市場に
利用度の高さからもわかるように、韓国におけるモバイルサービスは多様だ。
例えばモバイルゲーム市場が年々拡大しており、今やPCオンラインゲームとコンソールゲームを追い抜いたとされる。
その人気を証明するかのように、韓国企業マーケティング担当者が選ぶ“広告モデルにしたい美女”がモバイルゲームの広告に登場することも珍しくなくなった。
(参考記事:【画像】韓国企業マーケティング担当者が選ぶ“広告モデルにしたい美女”TOP5)
実際に今回のGMEI調査の分野別ランキングでも、「アプリケーションのダウンロードと使用」で韓国は世界1位(78%)になっている。
ニュースを読むがフェイクニュースには弱い…
韓国はほかにも、「ニュースを読む」の分野で世界1位(89%)となっている。
韓国人の多くがモバイル機器でニュースを読んでいるということだが、韓国言論振興財団の調査によると、韓国人の76%は「ニュースを見るときにフェイクニュースではないかと疑う」という。
一見、メディアリテラシーが高いように思われるが、同調査対象者に6本のニュースを見せ、どれが本当のニュースでどれがフェイクニュースかを当ててもらう実験を行ったところ、真偽を見抜けた人は1.8%しかいなかったらしい。
(参考記事:真偽を見抜けた人は1.8%だけ!? 日本とは似て非なる韓国の「フェイクニュース」事情)
そんな背景があるからか、モバイル利用度世界1位という今回の報道に触れた韓国ネット民たちは、「だから扇動がたやすい」「メディアの信頼度は世界最低だろう」といった冷めた反応を見せていた。
テレビも“釣られる”
モバイル利用度が高いということは、そのぶんネットに対する依存度も高いと言えるかもしれない。上述のネット民たちのコメントも、それを表している。
何よりも、韓国のテレビ局がネットの情報を鵜呑みにして誤った情報を提供するというケースが多発しているのは、その証拠と言えるだろう。
(参考記事:フジテレビよりひどい!? ネットに釣られまくっている韓国テレビ局の悪癖)
このほかにも韓国は「SNS訪問」という分野でも1位(87%)だった。単純にSNSの利用者も多いわけだ。
日本同様に韓国ではフェイスブックやインスタグラムなどのSNSが盛んで、アイドルやタレントたちも積極的に活用している。撮影現場でのメイキングカットや、プライベートでの水着ショットを公開し、ファンを喜ばせるアイドルも少なくないほどだ。
その結果、SNSで有名人やアイドルが窮地に追い込まれるケースも一度や二度ではない。
それでも韓国の科学技術情報通信部の関係者は、「韓国のモバイル利用指数1位は、スマートフォンなどのモバイル機器を活用して、多様なサービスをもっともよく利用するという意味。5Gサービスが世界で最も早く常用化されれば、よりモバイルサービスが活性化することが期待される」と前向きのようだ。
いずれにしても、韓国のモバイル利用度が非常に高いことは間違いない。そして、今後もその傾向が続いていく可能性は高そうだ。