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【台風7号の暴風域に入る確率】大阪は15日朝~昼の可能性大

片山由紀子気象予報士/ウェザーマップ所属
台風7号の進路予想図(8月13日午後3時現在)ウェザーマップ作画

 台風7号は13日(日)午後3時現在、八丈島の南海上を1時間に15キロの速さで北西に進んでいます。

 台風は今後も北西に進み、14日(月)夜には紀伊半島にかなり近づくでしょう。15日(火)は近畿・東海地方を通り、16日(水)は日本海に進む見込みです。

 これまでの予想よりも、四国や中国地方で台風の影響が強まる可能性がでてきたことに注意が必要です。

暴風域に入る確率

 台風予想は予報円だけと思われがちですが、地域ごとに暴風域に入る確率も発表されています。これを見れば、暴風域に入る可能性が高い時間帯を知ることができます。また、確率が低くても、台風が近づくのはいつ頃なのか、といったこともより詳しくわかります。

①三重・尾鷲は14日夜~15日朝

 三重県尾鷲市では14日午後6時以降、確率が高くなり、最も高い時間帯は15日午前3時~午前6時です。台風が三重県に最も近づく時間帯が夜から朝となるため、暗くなる前に避難してください。

【台風7号の暴風域に入る確率】三重県尾鷲市(紀勢・東紀州):気象庁予想から筆者が作成した
【台風7号の暴風域に入る確率】三重県尾鷲市(紀勢・東紀州):気象庁予想から筆者が作成した

②大阪は15日朝~昼

 大阪は15日午前3時頃から確率が高くなり、最も高い時間帯は午前9時~正午です。暴風域に入る確率は三重県と比べて低くなっていますが、風が強くなることに変わりありません。

【台風7号の暴風域に入る確率】大阪府大阪市:気象庁予想から筆者が作成した
【台風7号の暴風域に入る確率】大阪府大阪市:気象庁予想から筆者が作成した

③関西国際空港も暴風域に

 近畿地方に大きな被害をもたらした台風と言えば、2018年9月の台風21号を思い出します。関西国際空港は記録的な暴風と高潮により被災し、3日にわたり閉鎖されました。今回の台風7号でも15日午前は暴風域に入る可能性が高くなっています。

【台風7号の暴風域に入る確率】関西国際空港(泉州):気象庁予想から筆者が作成した
【台風7号の暴風域に入る確率】関西国際空港(泉州):気象庁予想から筆者が作成した

広い範囲で大雨に

 暴風域に入る可能性が高い地域は近畿・東海地方に集中していますが、大雨となるのは広範囲です。

 こちらは14日~16日にかけての大雨予想図です。最も雨量が多くなるのは三重県や奈良県などですが、そのほか、静岡県、愛知県、鳥取県など台風からやや離れた地域でも大雨になる可能性が高いです。

【予想】8月14日9時~16日9時までの48時間降水量:ウェザーマップ作画、筆者加工
【予想】8月14日9時~16日9時までの48時間降水量:ウェザーマップ作画、筆者加工

 また、関東地方では神奈川県西部、東京多摩地域、群馬県や栃木県の山沿いで雨量が多くなる予想です。台風の進路にあたらないからといって安心せず、気象情報に十分注意するようにしてください。

【参考資料】

気象庁ホームページ:台風第7号(暴風域に入る確率)

気象庁:令和5年台風第7号に関する情報

気象予報士/ウェザーマップ所属

民放キー局で、異常気象の解説から天気予報の原稿まで幅広く天気情報を担当する。一日一日、天気の出来事を書き留めた天気ノートは128冊になる。365日の天気の足あとから見えるもの、日常の天気から世界の気象情報まで、天気を知って、活用する楽しみを伝えたい。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など。

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