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サイ・ヤング賞3度の大投手が、飼い犬に手を噛まれる

宇根夏樹ベースボール・ライター
マックス・シャーザー(ニューヨーク・メッツ)May 13, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 マックス・シャーザー(ニューヨーク・メッツ)は、5月18日の登板中に脇腹を痛め、今も故障者リストに入っている。そこに追い討ちをかけるように、さらなる怪我が、リハビリ中のシャーザーを見舞った。ニューヨーク・ポストのマイク・プーマによると、フロリダの自宅で飼い犬に手を噛まれたという。

 シャーザーの愛犬のうち、手を噛んだのはラフィだ。シャーザーは、その時の状況について、彼女が走っていて足を負傷し、その痛みから吠えている時に、なだめようとして右手を出したところ、両手を出したところ、右手を彼女に噛まれた、とツイートしている。

 幸いにも(?)右手の怪我により、復帰が遅れることはないらしい。当初の見込みどおり、7月のオールスター・ブレイク前後に戻ってこられるようだ。シャーザーは、過去にサイ・ヤング賞を3度受賞しただけではない。37歳の今シーズンも、離脱するまでの8登板で防御率2.54を記録している。

 シャーザーと前後するように――どちらが先かはわからない――6月1日には、チームメイトのフランシスコ・リンドーアが、遠征先のホテルのドアに右手を挟まれ、負傷した(「「10試合連続打点」を継続中の選手が欠場した理由。オーナーはジョークを飛ばす」)。ただ、こちらも大事には至らず、リンドーアの欠場は1試合で済んだ(6月3日は打点を挙げられず、ストリークは10試合で途切れた)。

 ここへきて、奇妙な怪我が立て続けに起きているものの、メッツは地区首位に立っていて、他の地区の首位よりも、2位に大きな差をつけている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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