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かつてのチームメイトが「0勝3敗から4連勝」を阻む!? ア・リーグ優勝の行方は第7戦へ

宇根夏樹ベースボール・ライター
チャーリー・モートン(タンパベイ・レイズ)Oct 12, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ア・リーグのリーグ・チャンピオンシップ・シリーズは、第7戦が行われる。タンパベイ・レイズが3勝0敗とした後、ヒューストン・アストロズが3連勝した。第7戦もアストロズが勝てば、2004年のボストン・レッドソックスに続き、史上2チーム目の0勝3敗からリーグ優勝となる。それについては、第6戦の前に「「0勝3敗からリーグ優勝」は過去に1度しかないが…。アストロズは3連敗から2連勝中」で書いた。

 第7戦でアストロズに対して投げるレイズの先発投手は、かつてのチームメイト、チャーリー・モートンだ。アストロズに在籍したのは2017~18年なので、モートンとともにプレーし、現在もアストロズにいる選手は少なくない。

 ポストシーズンにおいて、モートンは今年の第7戦のようなシチュエーションで3登板している。天国と地獄は大袈裟かもしれないが、勝てば次のラウンド進出あるいは優勝、負ければ敗退となる試合だ。

 2017年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第7戦とワールドシリーズ第7戦、そして、昨年のワイルドカード・ゲーム。この3試合とも、モートンは勝利投手となっている。1度目と3度目は先発マウンドに上がり、それぞれ5イニングを無失点と1失点(自責点0)に抑えた。2度目は5点リードの6回裏から登板し、最初のイニングに1点を取られたものの、その後の3イニングは一人も出塁させず、ワールドシリーズ優勝の瞬間をマウンドで迎えた。先発投手のランス・マッカラーズJr.が3回途中で降板したこともあり、この試合もモートンに白星がついた。モートンとマッカラーズJr.は、数日前に行われたリーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第2戦で投げ合った。モートンだけでなくマッカラーズJr.も、第7戦の先発マウンドに立つ。

 今年のポストシーズンでも、モートンは好投している。ニューヨーク・ヤンキースと対戦したディビジョン・シリーズの第3戦は、5イニングを投げて2失点(自責点1)。リーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第2戦は、5イニングともゼロを並べた(マッカラーズJr.は7イニングを投げて4失点)。2018年のオフに2年3000万ドルでレイズと契約後、モートンはポストシーズンの4登板で4勝を挙げている。合計20イニングを投げて自責点2、防御率は0.90だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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