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3人以外の選手は「JAPANESE ONLY」。Jリーグの外国人枠は必要か

大宮冬洋フリーライター

●今朝の100円ニュース:フェアプレー誓う静寂(中日新聞)

大相撲春場所で大関の鶴竜が優勝を決め、横綱昇進を確実にしたらしい。今朝の中日新聞の1面は祝賀ムードだが、24面のスポーツ欄では「ふがいない日本勢」と題して、武蔵丸、朝青龍、白鵬、日馬富士に次いで5人連続で外国出身者が横綱になることを指摘。1998年の若乃花以来は日本人横綱が誕生していないことを嘆いていた。日本出身力士の優勝は8年以上も途絶えているという。

モンゴル人の外見は日本人に似ている。日本語も謙虚に修得しているため、記者会見などを見ても「外国人だなあ」という印象は受けない。だからこそ、各相撲部屋は優秀でハングリー精神のあるモンゴルの若者をスカウトしているのではないかと邪推したくなる。

プロスポーツは観客がいないと成り立たない。大活躍する選手が外国人だとしても、観る人のほとんどは日本人なのだ。「日本人ウケ」を考えざるを得ない。

Jリーグの規定には、外国人選手は3人までという枠がある。「3人までは助っ人OK。でも、それ以外はJAPANESE ONLY」と宣言しているようなものだ。強力な外国人選手ばかりを結集したチームが優勝し続けるようになると、Jリーグ自体の人気が下がってしまうから、という理由だと思う。

ちなみに、プロ野球では1軍選手の外国人枠は4人まで。各チームとも増加傾向にあるようだ。選手会は「日本人選手が育たなくなる」と明確に反対している。

奇しくも同じ中日新聞の1面では、浦和レッズのサポーターが観客席に「JAPANESE ONLY」と書いた横断幕を掲げた問題の処分で、Jリーグ初の無観客試合が行われたと報じられていた。選手の一人は、「サポーターの力で突き動かされている部分がある」と、観客のいない試合の空しさを語ったという。

観客による人種差別を撲滅したとしても、外国人選手を制限しているJリーグの観客の大半は日本人であり続けるだろう。では、もしも外国人枠を取り払ったら、入場を禁止しなくても「無観客試合」になってしまうのか。もしくは世界トップレベルの選手が集まってハイレベルな試合が行われ、観客も世界中からやって来るようになるのだろうか。

プロスポーツへの関心が低い僕としては、日本人選手にも外国人選手にもほとんど興味がない。いずれにせよ見ず知らずの人たちなのだから。そんな暇があったら、甥っ子の少年野球を観に行きたい。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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