子どもの家庭学習。応用問題ではなく「基礎を徹底する」ようにして気づいたこと
家庭学習に取り組もうと思うと、どのレベルの問題集を用意するか、悩ましいところですね。
わが家は保育園児から中学生まで、4人の子どもを子育て中です。子どもたちは全員、家庭学習を中心に勉強を進めています。上の子たちは中3と小6なのですが、この春から、小学生の子どもたちの家庭学習について方針を変えました。
その方針とは、「とにかく基礎を徹底する」というものです。
それまでは、「子どもが小学校高学年になったら、応用問題にもたくさん取り組ませる」方針でした。なぜか私の中で、子どもが大きくなったら応用問題に取り組むのは当然のことだと思い込みがあったのです。そのため、子どもたちの家庭学習も、中学受験をしないものの、中学受験の過去問が半分ほど載っている問題集もよく使っていました。
そんな中、家庭学習の時間に長女の顔が曇ることが増えてきました。特に算数で、「問題が分からない」「算数が苦手」と口にするようになり、これはよくない・・・と私の心がざわつきました。
どういうときに長女がそう言うのか見ていると、中学受験の過去問が解けない時だと気づきました。長女の場合は問題を間違ったり、分からない状況に大きなストレスを抱えるタイプ。そういう問題にあたると、30分でも1時間でもその問題から動けず、さらに大きなストレスとなってしまうのです。
そんなとき、陰山英男先生の『新・おうち学習戦略』(Gakken)を読みました。そこには、
とありました。
基礎を盤石にして「超強力な基礎」とした後に、はじめて応用力を試される難しい問題に進むようにしましょう、との考え方です。
基礎を徹底するという考え方をすぐに取り入れてみて、3か月が経とうとしています。
長女は以前よりも勉強に意欲的になり、「わかった!」「タイムが伸びたよ!」「お母さん、今日する分のドリル、もうすぐ終わるよ」と、笑顔でいられる時間が増えました。
勉強は、長い時間していればよいというものではありません。自ら進んで「今日も勉強しようかな」と思えるようなものにしていきたいもの。
応用問題を解けるようにならなくてはと親が一生懸命になってしまうと、「こういう問題も解けることが必要らしい。けれど、自分は解けない」「分からない」という経験を子どもが積み重ねてしまい、「自分は勉強ができないらしい」と思い込むきっかけになってしまいます。
中学受験をしないわが家の場合、小学校の6年間で何より大切なことは、「勉強すると、分かることが増える」「自分はできる」というという感覚を育てることなんじゃないか。笑顔が増えた長女を見ながら改めてそう思います。
文・写真 ベリー
子ども4人、実家遠方のフルタイム共働き、60平米賃貸マンションに6人暮らし。ブログ「ベリーの暮らし」(外部リンク)を毎日更新。教育費を抑えつつも成績上位キープを目指して、家庭学習9年目。中学1年生の1年間の教育費は約10万円。ラク家事、ラクご飯についての情報もブログやInstagramで発信しています。
Instagram: berry.kurashi(外部リンク)