84勝のチームが100勝のチームと対戦。15勝以上多いチームをポストシーズンで倒した例は…
アリゾナ・ダイヤモンドバックスは、ワイルドカード・シリーズを勝ち上がり、ディビジョン・シリーズでロサンゼルス・ドジャースと対戦する。
今シーズン、ダイヤモンドバックスは84勝、ドジャースは100勝を挙げた。両チームの16勝差は、今年のディビジョン・シリーズの4カードのなかで最も大きい。
すでに終わったワイルドカード・シリーズは、4カードとも、その差は10勝未満だった。
2001年以降に行われた、ワイルドカード・ゲーム、ワイルドカード・シリーズ、ディビジョン・シリーズ、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ、ワールドシリーズのうち、10勝差以上の2チームの対戦は、37度を数える。白星の少ないチームがシリーズの勝者は16度、白星の多いチームが勝者は21度。43.2%と56.8%だ。
今年のダイヤモンドバックスとドジャースのような、15勝差以上の2チームが対戦したカードに限ると、白星の少ないチームが勝者は3度、白星の多いチームが勝者は8度。こちらは、27.3%と72.7%となる。
15勝以上少ないチームが勝者となった3カードは、2001年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズで95勝のニューヨーク・ヤンキースが116勝のシアトル・マリナーズに4勝1敗、2021年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズで88勝のアトランタ・ブレーブスが106勝のドジャースに4勝2敗、昨年のディビジョン・シリーズで89勝のサンディエゴ・パドレスが111勝のドジャースに3勝1敗だ。
それぞれ、21勝差、18勝差、22勝差。3カード中2カードは、ドジャースが敗退している。ナ・リーグで敗退はドジャースだけ、という見方もできる。
ただ、今シーズン、ダイヤモンドバックスは、ドジャースに5勝8敗と負け越している。3・4月の8試合は5勝3敗ながら、8月の5試合は0勝5敗だ。
ディビジョン・シリーズの第1戦は、メリル・ケリーとクレイトン・カーショウが投げ合う。今シーズン、ケリーは、ドジャースに対して4試合で投げ、0勝2敗、防御率3.98。キャリアを通し、ドジャースから白星を挙げたことはなく、通算16登板で0勝11敗、防御率5.49となっている。
一方、カーショウは、ダイヤモンドバックスに対し、今シーズンが3登板で2勝1敗、防御率3.18、通算の44登板は22勝12敗、防御率2.73だ。それ以外に、2017年のディビジョン・シリーズ第1戦は、ダイヤモンドバックスの4人にホームランを打たれ、6.1イニングで4失点ながら、白星を手にしている。このシリーズは、ドジャースがダイヤモンドバックスをスウィープした。両チームがポストシーズンで顔を合わせるのは、今年のディビジョン・シリーズが2度目となる。