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「お母さんタイプ(エニアグラムのタイプ2)の精神状態が悪くなると、どうなるのか?」を解説します。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「お母さんタイプ(エニアグラムのタイプ2)の精神状態が悪くなると、どうなるのか?」というテーマでお話ししたいと思います。

エニアグラムには、流派がいっぱいあります。「勉強すればするほど混乱する」とおっしゃる人も少なくありません。よって、私は、タイプ2をお母さんタイプと称することが多いです。お母さんタイプは、世の中にもっとも大勢いるタイプです。多くのエニアグラムの先生が言うような「タイプ1からタイプ9まで、人口比率が一緒」というものではありません。星占いのように「どの星座の人も、同じだけ人数がいる」なんて不自然なことは、あり得ないと思っています。血液型だって、A型とAB型の人の人口比率は違います。

キャラ診断で言うところのお母さんタイプ(エニアグラムのタイプ2)は、世の中にもっとも大勢いるタイプです。お母さんタイプは、多数派、マジョリティと言っていいかと思います。日本という国は、お母さんタイプが生きやすいお母さんタイプ仕様になっています。
よく訊かれる質問ですが、世界中どこの国に行っても、お母さんタイプが1番多く人口比率を占めています。

お母さんタイプは、精神状態が悪くなると、次のようになります。

1.自己中になり、人の意見に耳を傾けなくなる。
2.間違いだらけの行動を取りながら、自分は正しいと言い張る。
3.感情がコントロールできなくなり、攻撃的で乱暴者になる。
4.失敗しても反省せず、強引に突き進み、人に命令ばかりするようになる。
以上です。

こうやって言うと、多くのお母さんタイプは、「誰だって、精神状態が悪くなると、攻撃的で乱暴者なるんじゃないの?」と言います。
いいえ、違います。精神状態が悪くなって攻撃的・乱暴者になるのは、お父さんタイプとお母さんタイプだけです。

例えば、おばあさんタイプは、精神状態が悪くなると、次のようになります。
1.緊張することが多くなり、いろんなことを不安がり、他人の顔色を窺うようになる。
2.やる気を失い、何もしなくなり、惰眠をむさぼるようになる。
3.人の助けをあてにし、無責任な人の言いなりになって、事態を悪化させる。
以上です。

如何でしょうか?
お母さんタイプは、精神状態が悪くなると、どんどん不機嫌になっていくのですが、
おばあさんタイプは、精神状態が悪くなっても、不機嫌にはならず、変に愛想が良くなり、腰が引けていくだけなのです。

生まれつき性格=気質=キャラによって、
同じように精神状態が悪くなっても、症状の出方がこんなにも違うのです。
これが生まれつき性格=気質=キャラの面白いところ、興味深いところです。

あなたは如何ですか?
精神状態が悪くなるとどうなってしまう人ですか?

ちなみに、
・おじいさんタイプは、精神状態が悪くなると観察するだけの人となります。
・お父さんタイプは、精神状態が悪くなると、人と争うだけの人となります。
・長男タイプは、精神状態が悪くなると、明るさを失い、暗く陰気になります。
・長女タイプは、精神状態が悪くなると、神経質になって傷付きやすくなります。
・二男タイプは、精神状態が悪くなると、賞賛を浴びようとし、見苦しくなります。
・二女タイプは、精神状態が悪くなると、否定的な行動に走り、パニックに陥ります。
・末っ子タイプは、精神状態が悪くなると、全ての人を恐れ、自分の殻に閉じこもるようになります。

如何でしょう?
あなたは何タイプですか?

男だから、おじいさんタイプ、お父さんタイプとは限りません。
女性でも、おじいさんタイプ、お父さんタイプがいるからです。
同じく、
女だから、おばあさんタイプ、お母さんタイプとは限りません。
男性でも、おばあさんタイプ、お母さんタイプがいるからです。
また、
長男だから、長男タイプとは限りません。
長男として生まれてきても、二男タイプ、末っ子タイプがいるからです。
末っ子だから、末っ子タイプとは限りません。
末っ子として生まれてきても、長男タイプ、二男タイプがいるからです。

自分の生まれつき性格、自分のキャラを知りたい方は、お近くのキャラ診断アドバイザーをお訪ねください。自分のキャラを知れば、きっと今より自分のことが好きになり、周囲の人間関係が今まで以上に良くなると思います。

というわけで、今日は、「お母さんタイプ(エニアグラムのタイプ2)の精神状態が悪くなると、どうなるのか?」という切り口から、お母さんタイプの以外の人も含めた「人は、精神状態が悪くなると、どうなるのか?」というテーマでお話しさせていただきました。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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