【浮腫(むくみ)はなぜ起こる?】-原因・注意点について-
ご覧頂きありがとうございます。
おがちゃん先生です♪
「足がむくむ」「顔がむくむ」などといった言葉をよく聞くと思いますが、
むくみを、少し専門的にいうと「浮腫(ふしゅ)」と呼びます。
そして今回は浮腫が起こる原因を解説していきます。
浮腫は、間質液(細胞と細胞の隙間の水分)が、過剰に増加した状態です。
水分は下の矢印のように、循環しているのですが、
その中で間質液が溜まってしまうと「浮腫(むくみ)」という。
では、浮腫が起こる原因をみていきましょう!
さまざまな疾患と関係があります。
①肝機能の低下
肝臓では「アルブミン」というタンパク質の1つがつくられています。
これは血液中に多く存在するのですが、
体内の水分バランスを正常に保つためにも大切(浸透圧の関係)なものです。
そこで、肝機能の低下からアルブミンが合成できなくなると、水分バランスが乱れて、浮腫に繋がってしまう。
また、肝臓にはたくさんの血液が流れてくるので、循環する血液量の調節にも関わっています。
そういった意味でも、肝機能の低下が浮腫に繋がる。
②腎機能の低下
腎臓は尿をつくる働きがあるので、
腎機能が低下すると、
尿がちゃんと作れなくなってしまい、水分バランスが乱れ、浮腫がおこります。
また本来、アルブミンのように大きな分子は尿に含まれません。
しかし、腎機能の低下から
アルブミンまでが尿に含まれてしまうと、アルブミンが減少し、浮腫に繋がってしまいます。
③心肺機能の低下
血液を送り出すポンプの役割があるのが心臓です。
なので心臓の機能が低下し、
血液をちゃんと送り出すことができないと、水分バランスが乱れ浮腫がおこる。
④リンパ管の閉塞
乳がんの手術などでは、リンパ節の一部を切除することがあります。
このリンパ節の切除によって、浮腫が起こりやすくなってしまうこともあります。
⑤その他
その他にケガによる炎症・過剰なダイエット・甲状腺や副腎の異常・薬剤などの影響でも浮腫がおこることがある。
浮腫がおこると体重が増加します。
ただし、体重が大幅に増加(約5キロ程度)する場合には、
肺水腫がおこる可能性もあるので、医療機関への受診をおすすめします。
浮腫(むくみ)は一般的に軽く考えられてしまうことがありますが、
その裏には内臓機能の低下や腫瘍などが隠れている場合もあるので注意しましょう。
参考になれば幸いです♪
ではではっ
また次回の投稿で(@^^)/~~~
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