ダイソーの100円グッズがすごい!スポンジやカミソリなど5種類の方法で衣類の毛玉をとった結果
こんにちは、おうちクリーニング(洗濯)研究家のハナです。
冬物衣類の困りごとといえば毛玉。
気がつくと靴下にびっしり毛玉で不意に靴を脱ぐ場面になって慌てることも多々ありますよね。
毛玉までいかなくても予備軍があるだけで衣類はくすんで輝きを失います。
本日は「素早く簡単に」毛玉を取れる方法とはどんなものなのか、毛玉取り器だけではなく、スポンジやカミソリなど5種類のグッズを使って検証していきたいと思います。
毛玉ってどんな衣類にできるの?
生地の繊維が摩擦により絡みつき球状の塊になったものを毛玉といいます。
洗濯によるダメージ、着用時のこすれによるダメージ、バッグ等とこすれ合うことによっておこるダメージなどが原因です。
毛玉といえばウールのイメージですが、ウールやカシミヤも毛玉はできやすいですが、繊維が合成繊維ほど強くないので、毛玉が生成されても自然に剥離します。(図4段階)
化学繊維は天然繊維の弱い部分を補う形で作られたので繊維としてとても強く、毛玉ができても剥離しません。
なので、じつは毛玉が目立つのはウールではなくてアクリルやポリエステルといった化学繊維なのです。
とくに化学繊維についた毛玉は自然には無くならないので、人の手で毛玉を取る必要があります。
スポンジやカミソリ、5種類の毛玉取りを試してみた
世の中には色々な毛玉取りの方法があります。今回試してみるのは、スポンジ・カミソリ・毛玉とりブラシ・毛玉取り器(100円グッズ)・毛玉取り器(マックスイズミ製品)です。
アクリル製のマフラーの21×27cmを最長5分間「毛玉取り器」を当てていきます。
毛玉が取れるスピード、衣類へのダメージをそれぞれ検証します。
スポンジ
使うのは台所用のスポンジです。2層になったスポンジの堅い部分を使います。
使い方は簡単。力を入れずに毛玉がある面をなぜるように1方向にスポンジを動かします。毛玉が気にならなくなるまでの時間は約1分。ものすごく速いです。
あっという間に毛玉は目だたくなりましたが、少々毛羽立ちは気になります。
毛羽立ちでマフラーの色も薄ぼんやりとするほど、これだとまたすぐにまた毛玉ができてしまいそう。
アップにしてみると毛羽立ちと毛先の乱れが見られますが、目立った目玉はありません。毛玉を取るというよりも解きほぐすって感じですね。
スポンジという身近なもので手軽にという点ではスバラシイ結果ではないかと思います。
力をいれすぎると衣類にダメージがありそうなので、力を入れずに素早くというのがポイントです。
仕上がり:★★☆☆☆
時短 :★★★★★
ダメージ:★★★☆☆
ダイソーの毛玉取りブラシ
毛玉取りブラシとは堅い毛のついた毛玉取り専用のブラシです。
衣類を1方向に力を入れずにブラッシングして使います。
こちらはダイソーで110円で購入できるブラシで、税込110円。ブラシの部分は豚毛の硬い天然毛が使われています。
このブラシで軽く一方向にブラッシングします。
毛玉が気にならなくなるまでの時間は約2分。こちらも早いです。
スポンジと似た仕上がりですが、ブラシのほうが毛先の長さもが揃っていてキレイです。
アップにしてみると毛羽立ちはありますが、毛足の長さも均等で全体に整っているという印象。
毛玉を取りすぎることなくほぐすといった風合いで、ウールなど繊維を痩せさせたくない衣類に向いています。
仕上がり :★★★★☆
時短 :★★★★★
ダメージ :★★★★☆
同じような毛玉取りブラシで3,000円くらいのものを持っていますし、使ったとこがあります。
3000円のブラシと比べて、ダイソーのブラシは持ち手がプラスチックで持ちにくさと見た目のチープさは否めませんが、仕上がりは正直大きな差はありませんでした。
このブラシが110円で買えるのはお買い得。
毛の密集さは3000円のほうがしっかりしているので、耐久性は3000円の毛玉取りブラシのほうがあると思われます。
カミソリ
カミソリはスポンジの次に身近なものですね。生地を傷めるイメージですがどういう結果になるでしょうか?
5分間毛玉を取り続けたましたが、ムラができてしまいました。
もっと時間をかければキレイに取ることができるかもしれませんが、生地に刃を直接当てるので穴をあける可能性が高いです。
それなら、もっと身近で安全な “スポンジ” を使うことをおすすめします。
仕上がり:★★☆☆☆
時短 :★☆☆☆☆
ダメージ:★☆☆☆☆
電動毛玉取り器(ダイソー商品)
税込110円で電動毛玉取り器が買える時代がやってきたましたよ。
手のひらより小さく持ちやすいサイズ。
単3電池を2本で駆動。電池だとコンビニなどでも簡単に手に入るので旅行など携帯用にいいかもしれません。
5分間毛玉を取り続けましたが若干ムラができてしまいました。
毛玉は取れるけれど時間がかかるという印象。
アップにすると毛玉の取り残しもちらほらあります。
毛玉取り器の切り口が小さいくて時間がかかるというのもありますが、ガードの部分がペコペコと柔らかくて一定の力で毛玉を取らないと毛足の長さにムラができます。
広範囲だと集中力が続かないので、靴下など小物向きだと思います。丁寧に使うとキレイに毛玉を取ることはできます。
ガード部分の柔らかさもあり、強く押し付けると刃が衣類に当たって穴があきやすいです。
力の入れすぎにご注意が必要。
仕上がり:★★★☆☆
時短 :★★☆☆☆
ダメージ:★★☆☆☆
マクセルイズミ (IZUMI) 毛玉取り器
こちらは私が愛用しているマクセルイズミさんの「とるとる」シリーズです。
もともとは工具を製作していた企業なので、刃の切れ味がとてもよいのが特徴。
毛玉が気にならなくなるまでの時間は1分30秒と早いです。
広範囲が満遍なくキレイになりました。
しかも仕上がりが美しいです。毛羽立ちもなしマスラーの色と柄がハッキリしました。
繊維をアップで見ても毛羽立ちのなさがハッキリわかりますね。
仕上がり:★★★★★
時短 :★★★★☆
ダメージ:★★★☆☆
仕上がりの美しさは一番ですが、繊維を取りすぎているなという気はします。
5つの毛玉取り方法を試した結果 まとめ
マックスイズミ(イズミ)はとても仕上がりが良かったですが、毛玉取り器としては4000円前とと安くはない価格です。
電動毛玉取り器自体がどこの家にもあるというものではないので、外出時に突然「毛玉が気になって」という場合はスポンジなどで代用するのも非常に便利。
素晴らしい仕上がりだったマックスイズミさんの毛玉取り器ではありますが、少々デメリットもございます。
こちらは毛玉取りで取れた毛玉です。
電動毛玉取り器は大量に繊維が取れてしまっています。
少なからず衣類から繊維を切り取ることになってしまうので、毛玉取りを繰り返すと繊維は痩せてしまいます。
その点ではダイソーの毛玉取りブラシは繊維を取りすぎず、3000円のブラシと変わらない仕上がり。
しかも税込110円というコスパは優秀すぎます。
ダイソーの毛玉取り器といえば、コンパクトは電動毛玉取り器が人気ですが、個人的には風合いを大切にしたい衣類には同じ110円なら毛玉取りブラシをおすすめします。