大荒れの新年スタート ヨーロッパは雪崩と暴風雪
今年はすでに北海道や日本海側の地域を中心にたびたび暴風雪が発生していますが、ヨーロッパの2019年も大雪のスタートとなっています。豪雪の影響で雪崩や交通事故が発生し、複数の死者が出ているもようです。
大荒れの欧州
週末から7日(月)にかけてオーストリアやドイツなどアルプス地方で1メートル近い大雪が降り、道路閉鎖、大規模停電、空の便が相次いでキャンセルになるなど混乱が生じています。一部では非常事態宣言も出されたほどでした。
雪崩や倒木などの影響で、スキーヤーや登山家を含む8人が死亡したと伝えられています。事故が起きた当時は雪崩への警戒が呼びかけられていました。
オーストリアでは依然2人が行方不明で、孤立した数千人のスキー客が救助を待っているもようです。
ジェット気流の大蛇行
大雪の一因は、極端な偏西風の蛇行にありました。このためアルプス地方やヨーロッパ南東部にかけて、北から寒気が一気に流れ込んだのです。
寒気の影響で、普段は雪の降らないイタリア南部の海岸やキプロス島が銀世界に包まれました。またギリシャでは暴風雪が発生し、車が横転するなどして3名が死亡したと伝えられています。
続く雪崩リスク
今週後半にかけて再び寒気が流れ込む予想で、オーストリアでは大雪に関する赤色警報(最上級の警報)も出されています。予想される雪の量は11日(金)にかけて60センチで、さらなる雪崩への注意が呼びかけられています。