共働きなのに貯まらない 働く人の支出ベストバランス DINKS編
「夫婦で働いていて子供もいないのになんだか貯まらない」
「DINKSの理想的な家計バランスが知りたいです。持ち家、子供二人を育てる場合をシュミレーションして、いまからどの程度貯蓄したらいいか考えたいです。」
こんなことをよく聞きます。
DINKSのメリットは共働きで収入が多く、家賃やプロバイダ料金など二人で払ったほうが節約できる支出も増えるということです。一人暮らしをしていた時よりも生活は楽になります。注意点すべきところは出産などで変動する妻の収入を織り込み過ぎないということです。産休、育休、時短中は収入が減り、保育費などの支出が増えるからです。
DINKSの支出ベストバランス
DINKSの支出で特に気を配りたいのは家賃や住宅ローンの割合です。住居費は世帯での手取り月収の20〜25%程度を目指し、夫一人の収入になる期間があったとしても無理なく支払える金額に留めましょう。
お金がないというカップルは、住宅供給公社の「都民住宅」・「県民住宅」や「一般賃貸住宅」を利用するのも手です。礼金・更新料・仲介手数料はなく、「都民住宅」の場合、家賃補助のある住宅もあるのです。
このようにして家賃を減らし、できれば生活費は夫の収入だけでやりくりしたいですね。妻の収入は娯楽費や貯金に当てれば、いざ働けなくなった場合も生活ができなくなることはありません。そして、住宅取得や子どもの教育資金を貯めていくことができます。
娯楽費(たのしみ・こづかい)は共働きの場合はそれぞれ手取り月収の10%ずつくらいを目安にしましょう。働いていれば子どもができるまでは比較的自由に使うことができます。
住宅を取得したい場合は自己資金を貯める計画を始めましょう。自己資金は物件価格の3割を貯めるのが理想的です。頭金に2割、諸費用(税金、ローン関係費用、各種手数料、引越し関係費用など)に1割は用意したいからです。
例えば、2000万円の物件を買うなら頭金は400万円、住宅ローンは1600万円、諸費用は200万円ということです。自己資金として600万円は準備しておきたいです。貯金もゼロになると困るので100万円は残しておけると安心ですね。
住宅ローン1600万円を金利1.6%で35年返済にするなら、毎月の返済額は約5万円になります。例えば夫の手取り月収が25万円とすると住宅ローンの比率は20%なので安全な返済額と言えるでしょう。マンションの場合は管理費もかかりますのでそれも加えて30%を超えないようにしたいですね。また、不動産を所有すると固定資産税もかかります。
住宅を取得したい、子ども2人分の教育費をとなるとDINKS時代に手取りの30%を貯めていきたいですね。夫婦で3000万円貯めたカップルや住宅ローンを10年で返済したカップルなどにお話を伺うと「30%貯金」を実践していたりします。
シングル、DINKS時期は人生の絶好の貯め機のため、今の生活を楽しみながらも将来の目標や夢に向けて貯金も作っていきましょう。