鶯谷エリアへ遊びに行った際、有名な銭湯「萩の湯」のすぐ近くでベトナム料理＆食材のお店に遭遇！多様な文化が混在するエリアながら、鶯谷にベトナム料理店があるとは思ってもみず、個人的に嬉しい発見でした。
　メニューの中でも特に目を引いたのは、ベトナム式サンドイッチとして知名度が高まりつつある「バインミー」。私自身も本場のベトナム料理目当てに4回渡航した程度にはベトナム好きなので、期待しながら入店してみました。

◆コンパクト＆ほどよくベトナム風味な外観と店内

　お店の外観はシンプルながら、店名の看板や「BANH MI（バインミー）」の字が手作り感あって暖かく、ベトナム国旗も掲げられています。どことなくベトナム都市部のヘム（狭い路地裏のこと）にあった小料理屋を連想させる佇まい。

　外で食事ができるようにベンチやテーブルも設置されていて、ちょっとしたオープンカフェ気分も味わえそうです。

　店内に入ると、あるのはベトナムの食材やお菓子が並べられた棚と、数席のイートインスペース。アジア系の食材店としてはスタンダードな雰囲気で、飾り付けも質素な一方、「ベトナムの現地でもこんな店あったなあ」と少し懐かしい雰囲気もあります。

　レジ前はベトナムの屋台を彷彿とさせるスタイルで、美味しそうなバインミーの写真が貼ってあります。

　壁面のイラストもアーティスティックでセンスが良く、店内の雰囲気が一層引き立っています。

◆バインミーのメニュー・トッピングが充実、サイドも多め

　食事メニューはレジで注文、支払い、受け取りして、座席に持って行って食べる形式です。

　バインミーは焼き鳥やパテといった数種類のオプションあり。しかもプラス50円で追加トッピングができるので、ボリュームを増やしたい日にはいくつか追加して具材多めのものをガッツリ食べられそう。

　ベトナムコーヒーやチェー（ココナッツミルク等を使ったベトナム風ぜんざい）といったカフェメニューも充実しています。「たまごカフェ」とはベトナム特有の甘々な「エッグコーヒー」のことでしょうか。これも非常に気になります。
　また、ベトナムと言えば細めの米麺・フォーが国民食として有名ですが、代わりにブンチャ（フォーよりも麺が太めのベトナム風つけ麺）が用意されているお店は中々に貴重。

　今回チョイスしたのは焼肉のバインミー（650円）。鮮やかな黄色の包みに入って、竹籠に乗せられて供されます。なお、お水はセルフサービス。

　焼肉は甘辛い味付けで、スパイシーなソースとの相性も抜群。キュウリに酢漬けの大根・ニンジンなど、バインミー特有の具材も鮮度がよく、具を挟み込むフランスパンもパリパリで香ばしい食感です。シンプルな味付けながら安っぽさはなく、ベトナムの現地で食べたバインミーに近い印象でした。

　今回は軽く食事しただけですが、小腹が空いた時に屋根と空調のある場所で、気軽にベトナム料理を楽しめるのは結構なメリット。次回はバインミーに加えてチェーやブンチャーも試してみたくなります。