【仙台市若林区】仙台市沿岸部の懐かしい味を知る! せんだい3.11メモリアル交流館の企画展リポート
仙台市宮城野区・若林区を愛する号外NETライターの長谷川誠です。
おじいちゃんっ子、おばあちゃんっ子だったワタクシ。小さい頃、背伸びをして大人の真似事をしたくて、祖父や祖母の「お茶飲み」によく参加していました。塩味の強い漬物や並べられたお茶うけを食べ、苦い緑茶を飲んで「美味しい!」と言うと、祖父や祖母がニコニコと嬉しそうにしてくれるので喜んで参加していたことが思い出されます。
思い返してみれば、お茶飲みの場では色んな「食」にまつわる話が出ていました。あのお宅の漬物は美味しい、この間採ってきた山菜をこんな風にしてみた、うちの煮物はこんな味付けだ、などなど。「お茶飲み」という場で繰り広げられる、ステキな食の情報交換。
今回ご紹介するのは、そんなお茶飲み会の場で聞いたという昔懐かしいレシピを知ることができる企画展です。
その企画展が開催されているのはこちら。仙台市営地下鉄東西線荒井駅に隣接している「せんだい3.11メモリアル交流館」
お茶飲み話で聞いた仙台沿岸部の「いつものごはん」を知ることができる「ここらへんのごはん」という名前の企画展。ちなみに、こちらの記事がアップされるのは2023年11月18日(土)の予定。2024年2月12日まで開催されています。
開催場所はせんだい3.11メモリアル交流館の2階。
常設展示と企画展示を行う「展示室」の中です。展示室内の撮影は可能であることもしっかりと確認しつつ、中へ入ってみましょう。
企画展示エリア入口付近の様子。昭和30~40年代に仙台市沿岸部の食卓に並んでいた「いつものごはん」をまとめた企画ということで、昭和レトロな雰囲気となっています。
こちらは入口ポスターにあった企画展の内容。
仙台市沿岸部(高砂、七郷、六郷地域)の方々とお茶を飲みながら聞いた、地域に根ざした数々の料理とそのレシピや思い出などを紹介しているものとなっています。また、幻の「海野(かいの)豆腐店」という気になるトピックも…。
いざ展示を見てみると、美味しそうな写真と共に紹介されている数々のレシピ。
松林の中に生えるキノコである「松露(しょうろ)」や、ナミノコ(二枚貝)など、いかにも沿岸部の味といったラインナップが並んでいます。
展示されている料理については、持ち帰りが可能な形にレシピをプリントしてくれているので、自宅でレシピを再現することもできちゃいます。
そしてこちらは気になった「幻の豆腐店」についての展示。
調査結果が町内掲示板風に貼りだされていました。協力して下さった皆さんの話の中に頻繁に登場していたという、看板のない「海野(かいの)豆腐店」について調べたものとなっています。ふむふむ、なるほど。
全体画像を掲載しておきますが、気になる詳細は是非とも皆さんご自身の目で確認してみて下さいね。
また、企画展を見た皆さん自身の「食に関する思い出」を残していくことができるコーナーもありました。
仙台市沿岸部だけでなく、企画展を見た様々な地域の方の思い出がどんどん貼られていくかと思うと、何度でも足を運んでみたくなりますよね。私もそっとフセンを貼りましたが、どんな内容を書いたのかは秘密ということで。
仙台市沿岸部の皆さんをはじめ、調理や撮影、様々な方の協力で完成した企画展「ここらへんのごはん」。いつものごはんを考えるきっかけになる楽しい展示でした。気になった方は是非足を運んでみて下さいね。
イベント名:企画展ここらへんのごはん
開催期間:2024年2月12日まで
入場料:無料
開催時間:10:00~17:00
※毎週月曜日の休館日(祝日の場合はその翌日)を除く
※年末年始の休館日は12月29日~1月4日
【せんだい3.11メモリアル交流館公式HP:イベント告知ページ】
●せんだい3.11メモリアル交流館●
〒984-0032 宮城県仙台市若林区荒井字東85−4 地下鉄荒井駅1階