前年の31本塁打から一転し、不振でAAA降格となった「ドラフト全体1位」が1ヵ月半ぶりに復帰する
8月17日、デトロイト・タイガースは、スペンサー・トーケルソンをAAAから昇格させた。この日、「6番・一塁」として出場したトーケルソンは、4打席に立ち、二塁打、三振、三塁打、四球を記録した。
トーケルソンは、2020年のドラフト全体1位だ。メジャーリーグ1年目の2022年は、110試合で打率.203と出塁率.285、8本塁打、OPS.604。昨シーズンは、159試合で打率.233と出塁率.313、31本塁打、OPS.758を記録した。
今シーズンは、54試合で打率.201と出塁率.266、4本塁打、OPS.597と不振に喘ぎ、6月3日にAAAへ送られた。2022年は夏にAAAでプレーした時期があったが、2023年は一度も降格していない。
1ヵ月半ぶりにメジャーリーグへ戻り、トーケルソンは、上々の再スタートを切ったというわけだ。
AAAでは、58試合で打率.239と出塁率.356、11本塁打、OPS.799を記録した。20.55打数に1本のホームランは、AAAとメジャーリーグの違いはあるものの、昨シーズンの19.55打数/本に近い。
また、四球率と三振率は15.3%と30.9%。メジャーリーグでは、どのシーズンの四球率も10%に届かず、三振率は25%前後だった。2022年が9.2%と24.5%、2023年が9.8%と25.0%、今シーズンは降格の時点で7.0%と24.3%だ。
AAAに降格後は、それまでよりも投球をよく選んでいたことが窺える。1打席当たりの球数も増えている。
このアプローチを続ければ、代償として三振は多くなるものの、それなりの出塁率を記録することができるのではないだろうか。
来シーズン以降、タイガースは、トーケルソンのパワーを必要としているはずだ。
タイガースでは、2016年に38本塁打のミゲル・カブレラと31本塁打のジャスティン・アップトンを最後に、2023年にトーケルソンが31本のホームランを打つまで、シーズン30本塁打以上の選手が途絶えていた。2018年以降にシーズン25本塁打以上も、昨シーズンのトーケルソンだけだ。今シーズンは、20本塁打に達している選手がまだいない。