ダイソーで売っているLightningケーブルに関する追加情報
ちょっと前に書いた「ダイソーで売っているiPhone用Lightning充電ケーブルとアップルの特許について」は結構注目を集めたようです。私もこのケーブル2本買って外出時のモバイルバッテリー用としてかばんの中に入れておくことにしました。こういう予備用・非常用として自己責任で使う分には実に便利だと思います。
さて、その記事では「設計・製造は中国企業だと思う」と書いたのですが、その後に情報を提供してくれる人がいて、日本企業が設計開発した製品であるということがわかりました。また、Appleの特許権の回避についても、ひょっとして「コストカットのために片面専用にしたら結果的にAppleの特許権も回避されてしまった」という可能性もあるかなと思ったので断定を避けていたのですが、どうやら意識的に特許権の回避を狙っていたこともわかりました。
また、このケーブルのパッケージには「意匠取得済」(ママ)と書いてあるのですが、これも中国で意匠登録出願したという意味か(中国の意匠制度は無審査主義なので出願すれば登録されます)と思っていたのですが、パッケージの裏に総輸入販売元として書かれている(株)ホライズンの名義で、日本国内において本製品関連と思われる意匠登録が行なわれていました。
さらに、同社名義で、このコネクターの構造に関すると思われる実用新案登録も行なわれていました(第3191624号)。考案の効果は「特表2013-532351号公報(注:AppleのLightningコネクタの公開公報)に差し込んで使用できるコネクタを安価に提供できる」点とされています。
自分は利害関係者でも何でもないので、これ以上のコメントは差し控えますが、結構、いろいろ考えてやっているのだなと思いました。某バイラルメディアでは「ダイソーすごい」みたいな書き方をしてますが、ダイソーはあまりすごくなくて、すごいとすればコネクターを設計した会社の方だと思います。