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前IBFスーパーミドル級王者が10月15日にカムバック

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Toby Acuna/Premier Boxing Champions

 昨年11月6日にIBFスーパーミドル級王者として、WBA/WBC/WBOチャンピオンのサウル・”カネロ”・アルバレスに敗れ、ベルトを失ったケイラブ・プラント(30)。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20211108-00266980

 22戦目にして初黒星を喫したプラントが、15日に再起戦を迎える。対戦相手はWBC同級王座に2度就いた経験を持つアンソニー・ディレル(37)。

Toby Acuna/Premier Boxing Champions
Toby Acuna/Premier Boxing Champions

 先日、ラスベガスでキャンプ中のプラントが練習を公開し、メディアの質問に応じた。

 「ディレルは記者会見の際、緊張しているように感じた。フラストレーションを感じていて、考えていたことを口に出来なかったんじゃないか。俺はいつだって自分の思い描いていることを言葉にするぜ。ヤツは、目の前にいる敵のレベルがいかに高いかを感じたんだろう。

Toby Acuna/Premier Boxing Champions
Toby Acuna/Premier Boxing Champions

 俺は今、いい状態にある。素晴らしいスパーリングを重ねて、質の高いキャンプを張っているから。自分を再構築する作業が実に楽しい。準備万端だよ。誰が相手だろうが、自分の戦いをするだけだ。今回の試合の為だけじゃなく、長いスパンで自分を律しているよ。 

Toby Acuna/Premier Boxing Champions
Toby Acuna/Premier Boxing Champions

 自分はまだ若いし、フレッシュだ。ボクシングで成し遂げたいことがある。もう一度ビッグマッチの舞台に上がりたいし、カネロ戦以来のファイトだから、待ち切れない。基礎を作ってきたんだ。今は15日のことを考えているが、キャリア最大の試合がしたい。

 まぁ、2度ベルトを巻いた選手との試合も希望していたけれどね。ジャーメル・チャーロやデビッド・ベナビデスなど、ビッグネームとやりたい」

Toby Acuna/Premier Boxing Champions
Toby Acuna/Premier Boxing Champions

 ディレルは既に峠を越えたファイターだ。プラントは勝ち方が問われる。しかし、カネロ戦のダメージの影響があるのか無いのかは、試合当日になるまで分からない。

 果たして、どんなファイトとなるか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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