西武入りのタカハシと5度対戦した韓国打者 「松坂ほどではないがスライダーがいい」
西武は16日、新外国人選手としてボー・タカハシ(BO TAKAHASHI)投手の入団を発表した。
タカハシは日系3世ブラジル国籍の24歳。メジャーリーグでの出場経験はなく、マイナーリーグでの通算成績は131試合42勝41敗、防御率4.18で2017年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にはブラジル代表として参加している。
今季は8月下旬に韓国・KIAタイガース入りし、KBOリーグ初のブラジル人選手として9月25日に初登板。7試合に先発し1勝3敗、防御率4.91という成績だった。KIAはタカハシを「育成型助っ人」と位置付け、チーム残留を前提とした今オフ提出の契約保留選手名簿に記載していた。
そのタカハシと今季5度対戦し、5打数1安打2三振だったSSGランダーズの左打者チェ・ジュファン(33)に同投手の特徴を訊いた。
「果敢に攻めのピッチングをしてくるピッチャーでした。逃げずに内角で勝負してきましたね」
タカハシがチェ・ジュファンとの初対戦で投じた直球の最速は152キロ。4番に座ったチェ・ジュファンはフルカウントからの高めのボールに押されて、セカンドフライに打ち取られている。
タカハシの持ち球はスライダー、フォーク、チェンジアップ、カーブ、ツーシーム。その中でチェ・ジュファンは「内角に入ってくるスライダーがよく曲がってきました。スライダーがいいと思いました」と対戦を振り返った。
今夏の東京オリンピックに韓国代表として出場。そして韓国球界きっての日本プロ野球通のチェ・ジュファンは、タカハシのスライダーについて「松坂(大輔)投手の全盛期のスライダーほどではないけれど、日本の投手のスライダーの中では切れがいい方だと思います」と話した。
ちなみにチェ・ジュファンは昨年2月、トゥサンベアーズ在籍時に宮崎での練習試合で松坂との対戦もある。結果はセンター前ヒットだった。
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早いテンポから投じる150キロ台の直球と攻めの投球、左打者のひざ元に切れ込むスライダーを武器にするタカハシ。西武はタカハシの起用法について、渡辺久信球団本部ゼネラルマネジャーのコメントの中で「リリーフとして考えている」としている。