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【杉並区】8/31(土)と9/1 (日)、西荻窪でパレスチナとイスラエルをテーマとした上映会を開催!

酔街草エディター・ライター(東京都杉並区)

知ることから始めよう!

連日のようにニュースで報道されているパレスチナとイスラエルを取り巻く中東情勢。ガザ地区を含むパレスチナ自治区の凄惨な光景に、胸を締め付けられる思いの方も多いはず。

このパレスチナとイスラエルをテーマとした映画上映会『エノキノ・サロン vol.01』が、8月31日(土)と9月1日(日)の2日間、西荻窪の「西荻のことカフェ」2階にある「西荻シネマ準備室」で開催されることになった。

「個人的には、決して”パレスチナとイスラエル”を取り巻く環境について深い知識があったわけではありません。2023年10月7日以降、このエリアで起きていることに注意を向けるようになり、その背景や70年以上にわたるパレスチナの方々の状況などを知るにつれ、これまでパレスチナを巡る問題にあまり関心を持たずに生きてきたことに大きなショックを受けました。そのため、まずは現地のことを”知ること”から始めたいと考え、今回の上映会のテーマに選びました」と語るのは、『エノキノ・サロン vol.01』の主催者である伊藤早希さん。

過去に多摩市の映画祭の実行委員を務めたほか、仕事で映画に関わってきた経験などを持ち、西荻窪を生活の拠点としてきた中で、文化的なエリアでありながらも映画館のないこの街に何等かの形で貢献したいと考え、第1回目の上映会に至ったそうだ。

ちなみに、”エノキノ”とは「エノキ(えのき茸)」と「キノ(kino)」を掛け合わせた造語とのこと。

「今回の上映会のテーマに限らず、今後の上映会でもエノキノ・サロンの揺るぎないテーマとして”共存・共生”を掲げたいと考えています。偶然にもえのき茸に『共生・共存共栄・協力』といった花言葉があると知り、ドイツ語で『映画』を意味する『キノ(kino)』と掛け合わせて”エノキノ”と名付けました。また、単に映画を上映するだけでなく、映画を通じて様々な意見交換ができる場を作りたいと考え、サロンを加えて”エノキノ・サロン”としています」(伊藤さん)

なお、本上映会ではパレスチナ・イスラエルの実情に詳しい有識者によるゲストトークや詩の朗読、菓子販売なども予定されている。

『エノキノ・サロン vol.01』 テーマ「パレスチナとイスラエル」

・開催日時/上演内容/料金

8/31 13:30〜 第1部:『プロミス / PROMISES』上映+ゲストトーク(¥1,500)

8/31 16:30〜 第2部:『美容室 / Women in Sink』上映+ゲストトーク(¥1,200)

8/31 18:15〜 第3部:詩の朗読(無料)

9/1 13:00〜 第1部:『エドワード・サイード OUT OF PLACE』上映+ゲストトーク(¥1,500)

9/1 16:30〜 第2部:『プロミス / PROMISES』上映+ゲストトーク(¥1,500)

・会場

西荻シネマ準備室(西荻のことビル2階) 

東京都杉並区西荻南3丁目6−2 (JR西荻窪駅南口から徒歩5分)

・ゲストトーク

後藤 和夫:元・テレビ朝日『報道ステーション』プロデューサー。『傍観者あるいは偶然のテロリスト』監督。現在は「シネマハウス大塚」の館主をしながら、西荻窪の居酒屋『iitoco』.のオーナーでもある。

上川路 文哉:大学在学中の2003 年に「日本・イスラエル・パレスチナ学生会議」を設立。某大手総合商社に務めながら、2016 年にビジネスコンテスト『ガザ・アントレプレナー・チャレンジ 2016』を主催。

・詩の朗読

西荻窪で活動する詩人グループ「西荻草子」の主催者による詩の朗読を開催。今回は、パレスチナとイスラエルの詩をもとにした対話形式の朗読パフォーマンスを予定。

代表的な詩人として、パレスチナのマフムード・ダルウィーシュやイスラエルのイェフダ・アミハイの作品を取り上げ、戦争そのものではなく、生活の中で生まれる言葉に焦点を当て、パレスチナ人とイスラエル人、そして我々日本人との共通点を探る。

・チケット情報など詳細

エノキノ・サロン 公式インスタグラム 公式X

上映映画の紹介

『プロミス / PROMISES』

監督:B.Z.ゴールドバーク/ジャスティーン・シャピロ/カルロス・ボラド゙/2001年/104分/製作国:アメリカ/撮影地:パレスチナ、イスラエル

イスラエルとパレスチナの関係が比較的穏やかだった 1997 年〜2000 年。ほんの 20 分と離れていない距離に暮らしながら、お互いのことを全く知らないパレスチナ自治区とエルサレム近郊の子供たち 7 名が、イスラエル出身の監督 B.Z. ゴールドバーグとの交流を経て、1 日だけ一緒に過ごすことになる・・・。

『エドワード・サイード OUT OF PLACE』

監督:佐藤真/2005 年/137分/製作国:日本/撮影地:パレスチナ、イスラエルなど

2003 年 9 月、パレスチナ出身の世界的知識人、エドワード・サイードが亡くなった。世界の核心に迫ろうとしていたサイードの、精神の在り処を求めて映画の旅が始まった。シリア、レバノン、エジプト、イスラエル、パレスチナそしてニューヨーク..。最後に辿り着いたのは OUT OF PLACE という地平だった・・・。

『美容室 / Women in Sink』

監督 :イリス・ザキ /2015 年/36分/製作国:イギリス /撮影地:イスラエル

イスラエル北部ハイファにあるアラブ地区の小さな美容室で、アラブ人やユダヤ人女性が洗髪している。髪を洗っているのはイスラエル出身の本作の監督。彼女たちのおしゃべりは、イスラエルの政治、 生活、信仰、差別、愛といった話題に広がっていく・・・。

平和を祈るお菓子の販売も!

「オリーブをくわえた鳩のクッキー」(350円 / うち50円は「北海道パレスチナ医療奉仕団」に寄付される)
「オリーブをくわえた鳩のクッキー」(350円 / うち50円は「北海道パレスチナ医療奉仕団」に寄付される)

開催期間中、お菓子を通じてメッセージ発信をしているMOMOの、パレスチナに関連した「オリーブの枝葉をくわえた鳩のクッキー」や洋菓子が下記にて販売される。

8/31(土):西荻のことカフェ(西荻シネマ準備室の1Fカフェ)

9/1 (日):西荻シネマ準備室

西荻シネマ準備室(西荻のことビル2階)
西荻シネマ準備室(西荻のことビル2階)

「パレスチナを取り巻く状況は依然として落ち着きを見せる気配もなく、日々流れてくる凄惨なニュースに心を痛めている方も多いかと思います。自分たちの無力さに苛まれる方もいるかもしれませんが、遠く離れた日本からでも、日本からだからこそできることがあるはずです。今回の上映会が、パレスチナとイスラエルに暮らす一人ひとりの想いや考えを知る機会となり、日々触れるニュースに対してより深い想像力を持って向き合うためのきっかけになることを願っています」と伊藤さんは呼びかけている。

当日券はおそらく用意できないだろうとのことなので、参加希望の方は早めに予約していただきたい。

エディター・ライター(東京都杉並区)

中央線沿線の街並みとお酒をこよなく愛する、元・雑誌編集者です。長年に渡って杉並区の荻窪に在住。居酒屋をはじめ、グルメに関する話題・スポットを中心に、皆さんの役に立つ情報を発信して行きます。

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