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【杉並区】一人呑みならワンコインで”焼き刺し”も!JR高円寺駅至近の『やきとん長良』はコスパ良し!

酔街草エディター・ライター(東京都杉並区)

JR高円寺駅の高架下にできた「高円寺マシタ」内に、新店舗の立ち呑み酒場がオープンすると聞いて場所確認に訪れた某日。

10月に開催された『高円寺フェス2024』にて街中を散策していた際にも気になっていたオレンジ色の看板に再遭遇。

ふと気づけば店員さんらしき人物と目が合って、蛇腹扉が”よいしょ!”と開かれ、店内に吸い込まれていた。

『やきとん長良(ながら)』は2023年2月22日の開業、以前は確か沖縄料理の店だった場所だ。

店内はカウンター5席、テーブル6席と小ぢんまりとした造りだが、道路に面してビールケースを椅子にしたテラス席も人気のようで、まだ陽が残っている平日の時間帯にも関わらず、すでに4〜5人の若者グループで盛り上がっている。

カウンターは常連と思しき年配者ですでに満席だが、高円寺に限らず中央線界隈の酒場では見慣れた光景だ。

まずは、瓶ビールの「赤星」(550円*税別/以下同)を頼んでメニューの吟味を開始する。

「やきとん」や「ホルモン刺」は予定内なのだが、”イチオシ”と添書きされた「焼き刺し盛り合わせ」に目が止まる。卓上の小さな七輪でセルフで焼くスタイルで、一人呑み用にハーフサイズもあるとの表記。

店内の雰囲気と言い、メニューの品揃いと言い、どこか既視感満載ではないか!?

幸いオーナー店長の山田涼輔さんに話を聞くことができて、すべてが腑に落ちた。

西荻窪の名店の遺伝子を継ぐ店

JR高円寺駅の南口を出て阿佐ヶ谷方向へ1分ほど歩くとオレンジ色の看板が見つかるはず。
JR高円寺駅の南口を出て阿佐ヶ谷方向へ1分ほど歩くとオレンジ色の看板が見つかるはず。

高円寺の居酒屋らしい気取らない店内。
高円寺の居酒屋らしい気取らない店内。

店長の山田さんは西荻窪の『やきとん豪(ごう)』の出身で、『やきとん豪』阿佐ヶ谷店の店長を経て独立し、高円寺に自分の店を構えたとのこと。

なるほど、西荻窪の有名やきとん酒場とあれこれ酷似しているのにも納得が行く。

「店名の由来ですか?単純に僕が岐阜市長良の出身だからです。ええ、芝浦市場直送の朝締めホルモンを使用して、おまかせ串や焼き刺しなどは『やきとん豪』のスタイルを踏襲していますが、もちろん、ここの店ならではのオリジナリティも追求していますよ」

まずはホルモンの刺し身から

コリコリ感が堪らない「ナンコツ刺」。
コリコリ感が堪らない「ナンコツ刺」。

新鮮さが際立つ「コブクロ刺」。
新鮮さが際立つ「コブクロ刺」。

さて、さっそく串5本のおまかせと行きたいところだが、今宵のイントロは「ナンコツ刺」「コブクロ刺」(各450円)からスタート。

ボイルしてあっても新鮮さが命のホルモンの刺身は、臭みも全く無くて美味い。

コリコリとしたナンコツの食感と弾力のあるコブクロの食感が小気味良く、あっさり目の味付けがビールを進ませる。

左の串5本セットも捨て難いが、次回にすることに。
左の串5本セットも捨て難いが、次回にすることに。

「焼き刺し盛り合わせ」ハーフが500円!

ハーフサイズでも4種類のホルモンが2切れずつ。
ハーフサイズでも4種類のホルモンが2切れずつ。

卓上の小さな七輪が意外と暖が取れて冬場には最高だ。
卓上の小さな七輪が意外と暖が取れて冬場には最高だ。

人気メニューの「焼き刺し盛り合わせ」は通常880円なのだが、一人呑みの際に限ってハーフサイズを500円で提供してもらえる。

とは言え、1000円以下でこのグレードのホルモンが自分好みの焼き方で楽しめるなら、一人呑みでも通常サイズは行けてしまいそうな気がする。

ゴマ塩、塩レモン、醤油ダレと3種類のタレが添えられるので、味変をしながら楽しみたい。

タレとの相性抜群のホルモン串

「シロ串」(左)と「ナンコツ串」(右)。タレのこげ具合が何とも絶妙。
「シロ串」(左)と「ナンコツ串」(右)。タレのこげ具合が何とも絶妙。

「うずらウインナー串」(180円)は隠れた人気らしい。
「うずらウインナー串」(180円)は隠れた人気らしい。

串焼きはどれも1本150円と明快だ。迷ったら「おまかせ串5本セット」(700円)を頼むのが良いだろう。

味付けは注文の際に指定できるのだが、こちらもお任せにするのがお勧めだ。

店長の山田さん曰く、「独立する際に、タレだけは自分で研究してオリジナルのものにしています。試行錯誤している時にたまたま間違えて調合したのが良くて、それを改良しつつ使っているんです」

”怪我の功名”とも言うべき絶妙なタレの味は、是非、味わっていただきたい。

タルタルソースを肴に呑む!

「アジフライ2枚」(450円)。中はふんわりと柔らかい。
「アジフライ2枚」(450円)。中はふんわりと柔らかい。

自家製の「しば漬けタルタル」(250円)はそのまま肴にも。
自家製の「しば漬けタルタル」(250円)はそのまま肴にも。

酔街草として欠かせないアイテムが、450円の「アジフライ」だ。この値段でしっかり2枚なのにも驚くが、添えられたピンク色の自家製タルタルソースがなかなかの美味。

メニューを覗くと、「しば漬けタルタルソース」(250円)が単品でも注文可能とあり、さっそく追加する。

”このタルタルソースで呑める!”との客からのリクエストで実現したメニューで、特に女性客に人気なのだそう。

どのメニューもコスパ良し!

酒の種類も豊富で値段も良心的だ。
酒の種類も豊富で値段も良心的だ。

「自家製つくね」(220円)にもトライしてみて。
「自家製つくね」(220円)にもトライしてみて。

一人呑みには嬉しい価格帯のおつまみ類だ。
一人呑みには嬉しい価格帯のおつまみ類だ。

席料として一人100円のチャージがかかる。ちなみに店内は喫煙可能。
席料として一人100円のチャージがかかる。ちなみに店内は喫煙可能。

日替わりメニューも忘れずに目を通したい。
日替わりメニューも忘れずに目を通したい。

高円寺に限った訳ではないが、良い酒場なるものは客を飽きさせない酒と肴を揃えている。それがやがて常連客を生み出す要因ともなる。

この店の的を得たメニュー構成を見ると気分が落ち着くのも、呑兵衛の性(さが)だろうか。

一人呑みでも少人数でも使い勝手が良い店

「オープンしてまだ2年に満たないのですが、おかげさまで早い時間帯は常連さんが、遅い時間帯や週末は男女問わず若い方たちのリピーターが多い感じですね。僕はお客さんはその日の癒しにいらっしゃるので、接客が第一と考えているんです。ドリンクの提供もとにかくスピード重視。自分が待たされるの嫌だというのもありますが(笑)」

すでに酒場激戦区の高円寺の街にもすっかり溶け込んでいるようで何よりだ。

さてさて今宵も大満足、ご馳走様!

やきとん長良

住所:杉並区高円寺南3-58-18山本ビル1F

営業時間:平日 16:00-24:00 土曜 14:00-24:00 日・祝 14:00-23:00

定休日:不定休

電話:03-6760-0208

アクセス: JR高円寺駅南口から徒歩1分

*クレジットカード、電子マネー不可

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エディター・ライター(東京都杉並区)

中央線沿線の街並みとお酒をこよなく愛する、元・雑誌編集者です。長年に渡って杉並区の荻窪に在住。居酒屋、グルメに関する話題・スポットをはじめ、季節のイベントなどを中心に、皆さんの役に立つ情報を発信して行きます。

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