本塁打トップ2は、どちらも4年前の本塁打王。ただ、過去3年の本数は2倍近く違い…
5月27日、ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)は、両リーグ一番乗りでシーズン20本塁打に到達した。この日は、両リーグ2位のホルヘ・ソレーア(マイアミ・マーリンズ)もホームランを打った。こちらは、シーズン本塁打を17本としている。
今月後半、16日以降のホームランは、それぞれ、11試合で7本と12試合で8本だ。アロンゾは、16日~19日に4試合連続ホームラン。ソレーアは、23日から27日まで、5試合続けてホームランを打っている。
2人とも、本塁打王は1度ずつ。2019年に獲得したことも、共通する。
この年、メジャーデビューしたアロンゾは、53本のホームランを打ち、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が持っていたルーキーのシーズン記録――2017年の52本塁打――を更新した。当時、カンザスシティ・ロイヤルズでプレーしていたソレーアは、メジャーリーグ6年目にブレイク。48本塁打を記録し、ロイヤルズの球団記録を塗り替えた。それまでは、2017年のマイク・ムスタカス(現コロラド・ロッキーズ)による、38本塁打が球団記録だった。現在は、2019年のソレーアと2021年のサルバドール・ペレスが球団記録を保持している。
ただ、アロンゾとソレーアのその後を比べると、大きな違いがある。アロンゾは、過去3シーズン(2020~22年)に93本のホームランを打っている。このスパンにアロンゾの本数を上回った選手は、110本塁打のジャッジしかいない。それに対し、ソレーアは、過去3シーズンに48本塁打。2019年の1シーズンと同じ本数にとどまった。
過去3シーズンの出場は、アロンゾが369試合、ソレーアは264試合。100試合以上も違う。けれども、倍近いホームランの差は、それだけが理由ではない。このスパンにおけるホームランのペースは、14.7打数/本と19.5打数/本だ。
それぞれのリーグで本塁打王となった4年前も、ホームランのペースは、11.3打数/本と12.3打数/本。アロンゾのほうが上だった。今シーズンも、ここまでは9.9打数/本と11.4打数/本なので、アロンゾが勝る。
とはいえ、今月に限れば、アロンゾが9.7打数/本で9本塁打、ソレーアは8.5打数/本で11本塁打だ。
なお、2人に次ぐナ・リーグ3位には、16本塁打のマックス・マンシー(ロサンゼルス・ドジャース)が位置する。こちらも、5月27日にホームランを打った。ア・リーグは、14本塁打のジャッジとアドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)がトップに並んでいる。