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初めて本塁打王を獲得するまでに、通算250本以上のホームランを打ったのは3人。中田翔もそうなる!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
土井正博 1977(写真:岡沢克郎/アフロ)

 今シーズン、中田翔(北海道日本ハムファイターズ)は23本のホームランを打ち、2位の浅村栄斗(東北楽天ゴールデンイーグルス)に2本差をつけている。また、史上64人目の通算250本塁打まで、あと1本に迫っている。

 中田は2014年と2016年に打点王を獲得しているが、本塁打王(と首位打者)のタイトルは手にしたことがない。

 最初の本塁打王を獲得するまでに、通算250本以上のホームランを打った選手は、土井正博山本浩二門田博光の3人だけだ。

筆者作成
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 土井の場合、本塁打王の前に、通算250本塁打だけでなく、通算300本塁打にも到達した。250本目が1973年、300本目が1974年、本塁打王は1975年だ。

 山本と門田はどちらも、通算250本目のホームランを打ったシーズンに、初の本塁打王を獲得した。今シーズン、中田がリーグ最多のホームランを記録すれば、この2人と同じパターンとなる。

 一方、浅村も、2013年と2018年に打点王を獲得しているものの、本塁打王(と首位打者)は皆無だ。

 浅村は、9月4日に通算200本目のホームランを打った(史上108人目)。今シーズン、本塁打王のタイトルを手にすると、こちらは、田淵幸一大島康徳に続く、同一シーズンの200本塁打到達と初本塁打王となる。

 もちろん、中田も浅村も、本塁打王を逃すかもしれない。だが、同じ本数でタイトルを分け合ってもおかしくない。前例はある。それについては、こちらで書いた。

タイトルを分け合った打者たち。本塁打王は10組、打点王は7組、首位打者も2組

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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