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もはやスマホは「ライフライン」だ…バッテリー節約法、NHKがL字でアナウンス中

岡田有花フリーランス記者
スマホ充電サービスなどを案内するNHKニュースの画面(テレビ画面を筆者撮影)

 6日未明に北海道で起きた最大震度7の地震の影響で、7日現在も道内の広い範囲で停電が続いている。NHK総合テレビは、被害の現状や被災者向け情報を提供するニュース番組を継続的に放送しているほか、L字型画面を使い、被害の状況やライフラインの情報などをテキストで提供している。

NHKは「ライフライン情報」として、スマホの充電サービスなどを案内している(NHKニュースの画面を筆者撮影)
NHKは「ライフライン情報」として、スマホの充電サービスなどを案内している(NHKニュースの画面を筆者撮影)
スマホのバッテリー消費抑制方法も具体的に案内
スマホのバッテリー消費抑制方法も具体的に案内
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 ライフライン情報としては、断水や給水所の情報に加え、スマートフォンの充電サービスが受けられる場所や、利用可能なWi-Fiスポット情報、携帯各社が提供している災害用伝言板サービスなども案内。さまざまな情報を収集できるスマートフォンは、電気やガス、水道などと並ぶ重要なライフラインだとNHKは判断したようだ。

 さらに、スマートフォンのバッテリーを節約する方法もL字型画面で繰り返し案内している。iPhoneの場合は「設定」→「バッテリー」→「低電力モード」オン、Androidの場合は「バッテリーセーバー」の機能を使う、などと具体的な設定方法を簡潔に説明。「Wi-Fi Bluetoothオフで電池の消耗抑えられる」などの細かなtipsも案内している。

 地震発生当日、NHKは、「北海道内は停電で、テレビなどで情報収集することが難しい状況。北海道に知り合いがいる人は、メールやSNSでNHKが報じる情報を伝えて」と呼びかけ、「今の時代に合わせた斬新な呼びかけだ」と話題になった。NHKは、ネット時代・スマートフォン時代に対応した災害時の情報提供の形を模索し、挑戦しているようだ。

フリーランス記者

1978年生まれ。京都大学卒。IT系ニュースサイト記者、Webベンチャーを経て、IT・Web分野を軸に幅広く取材、執筆するフリーランス記者。著書に「ネットで人生、変わりましたか」(ソフトバンククリエイティブ)。

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