継投ノーヒッターの最多人数は6人。レイズの6投手は計9イニングで被安打ゼロだったが…
4月23日、タンパベイ・レイズの6投手は、いずれもヒットを打たれることなく、9イニングを終わらせた。J.P.ファイアライシン、ハビー・ゲラ、ジェフリー・スプリングス、ジェイソン・アダム、ライアン・トンプソン、アンドルー・キトリッジが、ボストン・レッドソックスを封じた。
継投ノーヒッターの人数は、6投手が最も多い。2003年6月11日と2012年6月8日に、それぞれ、ヒューストン・アストロズとシアトル・マリナーズの投手たちが記録している。それについては、「6投手の「継投ノーヒット・ノーラン」はNPB史上最多の人数。MLBの最多は何人!?」で書いた。
けれども、レイズの継投ノーヒッターは、達成されなかった。レッドソックスだけでなく、レイズも無得点のまま、試合は延長戦へ。無死二塁から始まった10回表に、7番手として登板したマット・ウィスラーが、最初に対戦したボビー・ダルベックに三塁打を打たれた。さらに、犠牲フライで2点目も取られた。
10回裏を迎えた時点のスコアは0対2。しかも、最初の2人が続けて三振を喫し、レイズは、ノーヒッターが潰えたのみならず、勝利も危うくなった。
ただ、そこから試合は動いた。走者がボークで三塁へ進んだ後、二塁ゴロで試合終了かと思いきや、二塁手の悪送球により、1点が入って2死一塁。二盗を挟んでケビン・キアマイアーがホームランを打ち、試合を終わらせた。
史上3度目の、6投手による継投ノーヒッターにはならなかったが、ESPNスタッツ&インフォによると、延長戦に入ってノーヒッターが途絶え、サヨナラ勝ちを収めたチームは、この試合のレイズが史上初だという。