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ジャッジは2度目の60本塁打以上へ!? 67試合で24本、ここ30試合は17本

宇根夏樹ベースボール・ライター
アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)Jun 9, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 2年前、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、62本塁打を記録した。このシーズンにヤンキースが67試合を終えた時、ジャッジのホームランは25本だった。

 今シーズンのここまでは、2年前に近い。6月9日、ヤンキースの67試合目に、ジャッジは、24本目のホームランを打った。

 5月4日までの35試合は6本塁打ながら、5月5日以降の32試合は18本塁打だ。5月8日以降の30試合は、17本塁打を記録している。

 2022年の場合、30試合のスパン――ジャッジの出場試合ではなくヤンキースが行った試合――に打ったホームランは、16本が最も多かった。4月21日~5月23日と7月14日~8月17日がそうだ。前者のスパンは、1試合ずらして4月22日~5月24日の30試合としても、本数は変わらない。

 シーズンを通して健康に過ごすことができれば、2度目の60本塁打に到達しても、おかしくないように思える。

 ただ、52本塁打の2017年は、ヤンキースが67試合を終えた時点で23本だった。今シーズンは、こちらにも近い。2017年より1本多く、2022年より1本少ない。

 67試合で24本塁打を、162試合に換算すると、58.0本となる。

 なお、今シーズンのジャッジは、ホームランだけでなく、二塁打も多い。6月9日に打った二塁打は、シーズン21本目だ。これまでに、二塁打が30本以上のシーズンは、一度もない。2022年が28本、あとの7シーズンはいずれも25本未満だ。また、現時点の長打は、5シーズンぶりに記録した三塁打を含め、46本を数える。

 21本の二塁打は、23本のアレック・ボーム(フィラデルフィア・フィリーズ)に次ぎ、ア・リーグでは最も多い。46本の長打は、ホームランと同じく、両リーグ最多。2番目に多い大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)とも、11本の差がある。

 こちらも、まだ気が早いものの、ホームランと二塁打のどちらも50本以上なら、1995年に50本&52本のアルバート・ベルに続く、史上2人目となる。

 100長打以上は、過去に延べ15人が記録しているが、2001年の4人、107本のバリー・ボンズ、105本のトッド・ヘルトン、103本のサミー・ソーサ、100本のルイス・ゴンザレスを最後に、途絶えている。2022年以降の最多は、2004年のアルバート・プーホルスと2005年のデレク・リーの99本。ジャッジのシーズン最多は、2022年の90本だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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