暗い森の中で、霧が漂う中、まるで川の上に浮かんでいるような、くねくねと曲がっている。そんな不思議な建物の写真を見たことがある人がいるかもしれない。
自然が豊富な北欧ノルウェーには、大自然と融合した美しい建築物が人気の観光スポットでもある。
首都オスロからバスで約80分ほど、イェブナーケル市にはシステフォス現代美術館がある。
なんと現代美術館の大部分は自然の中にあり、不思議な彫刻が来訪者を出迎える。
ここで最もフォトジェニックで、世界各国の雑誌などで紹介されているのが、「ツイスト」という「橋」だ(twist、英語で「ねじれ」という意味)。
実はこの建築物の写真、私は今まで何度も何度も様々なメディアで目にしていた。
「ノルウェーにある」のは分かっていたが、オスロではなかったために、ずっと行く機会を見逃していた。
「おー!やっと見れた!」という感動が、まずは私を襲った。
中に入ると、これまた「ねじれている」。美しい造形に、ため息が出る。
緑の森の中に、川の上に浮かんでいるような建築物そのものが、まさにアートだった。
感動はこれだけでは終わらない。
周囲の森を気ままに歩くと、至る所にアートが隠れている。
フランス人アーティスト、ピエール・ユイグ(Pierre Huyghe )による新しい作品がちょうど仲間入りしたばかりで、この場所はノルウェーで再び注目を浴びている。
自然と向き合うノルウェーの建築やアートを堪能するには、もってこいの場所だ。
ただ、首都オスロから離れているために、時間が限られた北欧観光中に、ここまでアクセスするのは大変かもしれない。
でも、もし時間に余裕があったら、来る価値はある。
システフォス現代美術館といえば、国内外の観光客がじわじわと増加している場所。その魅力は来たら分かる。
ここは、一生忘れられないアートと自然体験を約束してくれる場所だ。
Kistefost公式HP(英語)
住所:Samsmoveien 41
Jevnaker, Norway