2024年11月24日（日）、長年地域に愛された「イトーヨーカドー春日部店」が閉店しました。

最後の買い物客で賑わう店内では、感謝と別れの思いが溢れていました。

「サトーココノカドー」として全国に知られたお店

春日部駅西口側の地域のランドマークともいえる「イトーヨーカドー春日部店」。

1972年の開業以来、地域住民の生活を支え、現在の場所に移転してからも27年間にわたり多くの人々に愛されてきました。

また、テレビ朝日の人気アニメ『クレヨンしんちゃん』に登場するスーパー「サトーココノカドー」のモデル店として全国的にも有名です。

3階には、『クレヨンしんちゃん』をはじめとする埼玉ゆかりのアニメや観光情報を発信する拠点「アニメだ！埼玉発信スタジオ」も設置されていましたが、「イトーヨーカドー春日部店」の閉店に伴いこちらも閉鎖されました。

『クレヨンしんちゃん』の聖地としても親しまれた「イトーヨーカドー春日部店」の閉店のお知らせによって、多くのファンが訪れる様子が見られました。

原作者である「臼井儀人&UYスタジオ」さんからコメントも寄せられ、聖地の閉店はアニメファンにとっても寂しい出来事となりました。

感謝に包まれた店内の風景

最終日の店内には「27年間のご愛顧ありがとうございました。」との感謝の掲示が至る所に見られました。

閉店売りつくしのセールが行われていましたので、最後の買い物を楽しむ人々の姿が見られました。

一方で、ほとんど空になった棚をじっと見つめる人や、名残を惜しむように店内を歩く人の姿も印象的でした。

さらに、5階のイベントコーナーには貼りきれないほどのメッセージカードが集まり、「ありがとう」の言葉や閉店を惜しむ声が溢れていました。

最後の瞬間に感謝の声

公式サイトでは、安全面への配慮から閉店セレモニーは実施しないと発表されていましたが、それでも多くの人々がお店の前に集まり、最後の瞬間を見守っていました。

営業最終日の閉店時間19時になると、「ありがとう」と感謝の声が飛び交いました。

拍手が沸き起こる中、多くの人々がシャッターが下りる瞬間を見守りました。

その後、電気が消えたお店の前では、最後の姿を写真に収める人の姿が見られました。

筆者の思い出

筆者が春日部市に引っ越してきたのは子育て中の頃で、子連れで安心して訪れることができる場所が「イトーヨーカドー春日部店」でした。

5階のゲームコーナーで、ミニ電車やトランポリンで子どもが楽しそうに遊んでいた思い出が今でも鮮やかに心に残っています。

地域に深く根ざし、親しまれ続けてきた「イトーヨーカドー春日部店」。52年間の歴史に幕を下ろしたこの場所は、多くの人々の心に生き続けることでしょう。

【店舗情報】
「イトーヨーカドー春日部店」
〒344-0067　埼玉県春日部市中央1-13-1