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バランススクーターを乗りこなすムーミンと仲間たちに会える『ムーミンバレーパーク』

五十嵐悠紀お茶の水女子大学 理学部 准教授

 もうすぐゴールデンウィーク。今年は10連休ということで、子どもたちも親もちょっとドキドキな休日を迎えようとしています。

 さて、2019年3月16日に埼玉県飯能市にオープンした『ムーミンバレーパーク』。気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ムーミンの世界を体験できるテーマパークを紹介してみたいと思います。

ムーミンの世界を体験できるテーマパーク『ムーミンバレーパーク』(著者撮影)
ムーミンの世界を体験できるテーマパーク『ムーミンバレーパーク』(著者撮影)

 入園チケットはあらかじめオンラインチケットサイトで購入しておくと便利。駐車場もあらかじめ予約購入可能で安心です。

 園内には、

・海のオーケストラ号

・リトルミイのプレイスポット

・飛行おにのジップラインアドベンチャー

・ムーミン屋敷ツアー

の4つのアトラクションがあり、これらのチケットが必要な各アトラクションについては、当日入園時にオンラインチケットをスタッフの方に読み取っていただいてから購入ができるようになります。

 中でもムーミンの家を堪能できる「ムーミン屋敷ツアー」は1番人気でもあり、各回に入場できる人数も少ないため、かなり早い時間で販売終了になるそう。

ムーミンと仲間たちによる楽しいショーも無料で満喫

バランススクーターをスイスイ乗りこなすムーミンと仲間たち(著者撮影)
バランススクーターをスイスイ乗りこなすムーミンと仲間たち(著者撮影)

 小説『ムーミン谷の夏祭り』の舞台となった「エンマの劇場」では、ムーミンとその 仲間たちによるショーが無料で開催されます。今の時期は「たのしいムーミン一家~春のはじまり~」が上演されています。

 ハンズフリーのバランススクーターを乗りこなすムーミンたちにひそかに大興奮すること間違いなし。バランススクーターは、体重移動だけでコントロールできる次世代の乗り物として注目されていますが、実はこの乗り物を乗りこなすのはかなり大変なのです。こんなに大きな姿でスイスイと乗りこなすムーミンたちの姿は必見です!

デジタルを使った体験展示コーナーも

 原作者トーベ・ヤンソンの展示やムーミン作品に出てくる名シーンをたどりながらデジタルを使った体験ができるコーナーもあります。最初は「ムーミンってなに?」という状態の子どもでさえも一気にムーミンの魅力に吸い込まれていくことでしょう。

 デジタル体験コーナーは「地面にむかって種をまきましょう。手を大きくふってみてください。」といった掲示がしてあり、その通りに動くと、何かが生えてくるようなコンテンツから始まりました。(何が生えてくるかは行ってのお楽しみ!)

 このようにコンテンツが必要とする動きを掲示しているものもあれば、自分がどのように動くとどんな変化が起きるかの掲示をせずに自分で気づかせるようなコンテンツもありました。子どもが何かを感じ取って体験できるような工夫や物語に入り込む工夫がされていると感じました。

モノをお皿に乗せると…(著者撮影)
モノをお皿に乗せると…(著者撮影)
(著者撮影)
(著者撮影)
(著者撮影)
(著者撮影)

 ムーミン小説を読んだことがある人はご存知かと思いますが、実は名ゼリフが多いことでも有名なムーミン。

 「夢を追うことは素晴らしいことだ。」「大切なのは、自分のしたいことを自分で知ってるってことだよ。」「つまらん意地を張って優しい仲間を失うことは、美しい宝石を失くすよりも悲しいことだよ。」などなど、はっとさせられる数々の名ゼリフ。日頃の忙しさでつい忘れがちな、ふっとした心を呼び戻されるような、そんな空間を堪能することができます。

 園内の随所には、そんなムーミンのストーリーに沿った建物や遊び場がたくさん。小さなお子さんには「ヘムレンさんの遊園地」と題したアスレチックエリアも魅力的。すべり台やつり橋、ツリーハウスなど大きな遊具類が並んでいます。

 ゴールデンウィーク中のチケットも一部混雑は見込まれるもののまだ販売中のようです。予定が決まっていないという方は是非行ってみてはいかがでしょうか?

 (この記事はEnfaniからの転載です)

お茶の水女子大学 理学部 准教授

東京大学大学院工学系研究科博士課程修了.博士(工学).日本学術振興会特別研究員PD, RPD(筑波大学), 明治大学総合数理学部 専任講師,専任准教授を経て,現職.未踏ITのPM兼任.専門はヒューマンコンピュータインタラクションおよびコンピュータグラフィックス.子ども向けにITを使ったワークショップを行うなどアウトリーチ活動も行う.著書に「AI世代のデジタル教育 6歳までにきたえておきたい能力55」(河出書房新書),「スマホに振り回される子 スマホを使いこなす子 (ネット社会の子育て)」(ジアース教育新社),「縫うコンピュータグラフィックス」(オーム社)ほか.

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