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STAYC 東京で語った「日本であれ食べたい!」「いつも日本のファンに感激すること」

STAYC UNIVERSAL MUSIC JAPAN

のっけから個人的な話で恐縮だが、K-POPグループのインタビューをやる際のルーティーンがいくつかある。

そのうちのひとつが「開始前にメンバー全員に名刺を渡してみること」だ。すると色んなリアクションがある。すぐにマネージャーに渡す人。名前を読み上げてくれる人。そんななか2020年デビューの6人組、STAYCのリアクションは別格だった。

「私たち、名刺がないんですよ…」

スミンがそう答えた。かわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい。そんなピュアな答え初めて。

そういう感情は極力抑え、インタビューを進めた。来日中だった12月7日の都内。前日に日本オリジナル曲「LIT」をリリースしたばかりのタイミングでもあった。ここではインタビュー記事前編として日本での好きな場所、日本のファンへの思いなどについてじっくり、韓国語で話を聞いた。

日本で好きなモノを「たべたいです」と日本語で…

――本題に入る前に、今回の来日では、「LIT」のプロモーションのほかに9日のベルーナドームでの「Music Bank Global Festival 2023」にも出演されますよね。どういうことを期待しますか? 

アイサ:明日リハーサルなんですが、やってみるともっと実感が湧くと思います。そして当日は、多くの日本のファンもいらっしゃると思います。こういう年末のステージは、これまで韓国でやってきたので、今回は日本のファンの方々も一緒に楽しめますよね。そこに対するわくわく感があります。

ジェイ:新しい会場での公演はいつもわくわくするけど、緊張もかなりするので、その日もかなりドキドキするんじゃないかなぁ。でも、いつもファンの皆さんの顔を見ると、緊張が解けるので、楽しく終わることができるでしょう。

――緊張する時、それをどうやって解きますか?

ジェイ:私はなんというか…。「みんなSTAYCに夢中になって!」って思うようにしています。そうすると、少しも緊張しませんね。

ジェイ UNIVERSAL MUSIC JAPAN
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ユン:参考にしないと…

――お、マンネライン同士、相通じるものがあるんでしょうか。さてさてさて、最近、日本に来る機会も増えているSTAYCです。日本で行きたい場所、好きな食べ物、気になるもの、エトセトラについて聞いていきましょう。

ユン:私が一番行きたいと思っていた場所はユニバーサルスタジオなんですがまだ行けていません。今回はちょっと試してみる感じで(練馬区の)ハリーポッタースタジオに行ってきたんですよ。すごくよかったですよ。本当の映画でみたものが実際に目の前にある感じがして! 今度こそはユニバーサルスタジオに行きたいですね。

(引き続き)ユン:それとそれと、伊勢丹百貨店にあるいちごの味だったんですが、えっーとなんだっけスズカケ(鈴懸※本店は福岡市)の…。

いちご大福?

ユン:そうです! それをすごく食べたいです。ぜったいに食べたいです! (一日に製造される)数が少ないようなんです。そして行列を作って買うそうなんですが、あんまり遅く行くと売り切れらしいんです。

―そりゃいいものは並ばないと! 鈴懸ではなくとも、最近は果物系の大福もいちごだけでじゃなく、色々あるらしいですよ。柿とかマンゴーとかマスカットとか洋梨とか。

ユン:えーっおいしそう!

――続いて同じくマンネラインのジェイさん、どうでしょう?

ジェイ:私は本当に小学校の時から知っている場所なんですけど、7段階の抹茶アイスを売っているお店…。今もあるかどうか分からないんですけど…京都にあるっていうんですよ。そこも行列で待たないといけないらしいので…並んででも一度食べてみたいです! 

―並ぶのもまた、美味しさを引き立てる。そういうところでしょう。シウンさんは? 

シウン:私は昔、家族と大阪に旅行に行ったんですが、温泉にも行って料理もコースで出てきた場所があったんですよ。(急に思い出したかのように)あ、そこは大阪じゃなかったですね。いずれにせよ温泉に行った後にちょっと着物みたいなのを着て、そこにあった服を着て(注:浴衣のことか)食事まで準備されていたんですよ。

―大阪の話のようで大阪じゃないかもしれない。どっちやねん! いずれにせよ素敵です。

(続けて)シウン:あと、それとジブリパークにも行きたいですね。あ、ジブリパークも大阪でしたっけ?

シウン UNIVERSAL MUSIC JAPAN
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メンバーたち:京都にあるんじゃ? (実際は愛知です) 最近出来たでしょ?

シウン:私、すごくジブリが好きなんです。

――お、どんな作品がお好きで?

シウン:ホントにたくさん見ました。全部見たんじゃないかな? ハウルの動く城、千と千尋の神隠し、崖の上のポニョ、となりのトトロ、猫の恩返し…。

――アイサさんは?

アイサ: 私、温泉の話をしようと思っていたんですが…すでにシウニ(シウン)がやっちゃいましたね…まあ温泉もそうなんですが私は日本の居酒屋に行ってみたいですね。他のアイドルたちのVLOGを見ると、仕事で日本に来ていてもちょっとしたオフの時間に居酒屋に行っているのを見ると、レトロな感じがしてすごくいい思い出ができそうなんですよね。

―居酒屋で何を食べたいですか?

アイサ:お好み焼き…うどん! あ、私、ラーメンを食べたことがないんですよ!

―最近の韓国人観光客にも大人気の「一蘭」も未経験で?

アイサ:はい。タベタイデス(食べたいです=ここだけ日本語な乙女)。

アイサ UNIVERSAL MUSIC JAPAN
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セウン:私は最近、京都旅行にすごく行きたいですね。雰囲気がすごく良さそうで。何か伝統的な、そういう文化を感じるというんで、一度行ってみたいです。

―京都は最近、観光客で激混みらしいのでくれぐれも時期にはご注意を。

スミン:私は札幌に行きたいですね。じつのところ、私は寒いのが苦手なんですが、札幌はすごく雪が降るじゃないですか。それでも雪まつりにも行ってみたいですね。私もVLOGをよく見ているんですが、北海道で撮影された汽車が通り過ぎる風景がすごくきれいなんですよね。歩きながら、癒やされたいですね。

―札幌は夏も素敵なんで、夏をオススメしようとしたら雪がいいと…どうしましょう、寒さ v.s 雪ですね。

スミン:あはは。寒くても行かなくちゃいけませんね。

日本語は「簡単な発音が逆に難しい」

―さて、みなさん日本と言えば、日本語も勉強しているでしょう? SWITHとの対話、そして好きな場所に行くときもきっと使うでしょう。何が難しいですか?

スミン:似ている単語がすごく多くて難しいですね。

―どんなのですか? 

スミン:「多い」と「大きい」。

シウン:形容詞に似ているものが多いと感じますね。こわい、かわいい、はやい。そういうのも覚えるのが難しい時がありますね。

―アタタカイ(あたたかい)はどうでしょう? 難しいという韓国の人もいますが。

セウン:むしろちょっと簡単な発音のほうが難しい時があります。覚えにくいというか。それと「つ」「ず」の発音はやっぱり難しいですね。

―現代韓国人たちが日本語を学ぶ時、ひっかかる部分ですね。古典韓国語には「つ」や「ず」の発音もあったそうなんですが。余談はさておき最近のZ世代は上手くやりそうなものですが。

ユン:私たちはすごくレッスンを受けたので、少しは上達したと思います! レコーディングがあるんで、できないとずっとやらないといけないんですが、最初に教わったときには区別がつきませんでしたよ。何が違うの? って思ってました。やってみると分かってきました。

ユン UNIVERSAL MUSIC JAPAN
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―漢字はどうですか? 

ユン:漢字はちょっと読めなさそうです…

スミン:「私(わたし)」だけ、読めますね。あと、ひらがなは読めるんですが、カタカナがなかなか難しいですね。「エ」とか「オ」とか…合ってるんだろうか? と思いながら読んでいます。でも、日本に来て活動していっているなかで、読めなくても、少しずつSWITHとの会話はできるようになっていると感じます!

―日本のSWITH(ファン)と話す日本語で覚えているものは?

ジェイ:最近は「なーぜなーぜ」ですね。TikTokで流行ったもの。

スミン:すごくかわいい感じがしますよね。

ジェイ:ご飯を食べた後、お腹いっぱいなのにデザートに心が動く。なんでかな~という感じですかね? かわいい感じです。

ワールドツアーでステージから見たSWITH

―さて、STAYCといえば、9月23日からワールドツアーも始まっています。そこで出会った、世界のSWITHの印象はいかがでしょうか? ここは、釜山出身でソウルとは違う視野もお持ちのアイサさん、よろしくお願いします。

アイサ:どの国に行っても、私たちをとても愛してくれているんだなと強く感じます。特に印象的だったのは、寒い中でファンの方々が待っていて下さったんですが、そこに少しずつ私たちの音楽が流れ始めると、公演の始まる前から皆さんがそれに合わせて歌っているのを見ました。それがとても不思議で、思わずムービーを撮っちゃいました。公演前から私たちの音楽をそんなに愛してくれているんだなって。公演中もとても大きな歓声を送ってくださって、私たちと同じくらいステージを楽しんでくださって。本当に感謝しています。

―ステージから、ファンの姿が見えることもあるでしょう。

セウン:公演中はファンの皆様も体力的に疲れることもあるでしょう。ずっと応援して下さったり、歌を一緒に歌ったりするのは大変だったと思うんですが、ファン同士でお互いに気遣いをされている姿もステージ上から目にしました。とても素敵な光景でした。どこに行っても私たちのファンの方々は素晴らしい存在です。公演のスタッフの方々も私たちに『すごくマナーが良い方々たち』と褒めてくださいました。そして私たちの音楽をすごく愛してくださる方々です。

セウン UNIVERSAL MUSIC JAPAN
セウン UNIVERSAL MUSIC JAPAN

―素敵な風景ですね。

アイサ:私たちがむしろエネルギーをいただく感じでした。だから私たちはアーティストとしての責任感、そして音楽でお返しをしなくちゃな、という思いを持つに至りました。とにかく私たちにとってファンの皆さまというのは誇らしい存在です。

日本のファンの「情」に感激

―最後に日本のSWITHに対するメッセージを。

ユン:こうやって日本を何度も訪れているなかでファンの方々に会い続けることで、私たちはより仲良くなっていると思います。近づいていますよね。韓国語と日本語、言葉こそ違いますが、お互いが勉強してコミュニケーションを取ろうと努力していますから。だから毎回、会うたびに近くなるように思えて、本当に嬉しいです。そして今回「LIT」という曲を日本での活動曲として皆さんにお届けすることにワクワクしています。これまで日本では、「POPPY」以外は私たちが韓国で活動していた曲を日本語版としてリリースすることが多かったのですが、今回「LIT」を日本語でリリースしたので、皆さんに気に入っていただけたら嬉しいです。そして、これからの活動も一緒に長く続けていけたら嬉しいです」

スミン:とても感謝していることがあるんです。日本でもの新しいファンの方がたくさんいてくださるんですが、それと合わせて私たちのデビュー前から好きでいてくれた方々が、今でもずっと、私たちの韓国でのファンサイン会や日本での各種イベントやコンサートに来てくださることです。応援してくださいます。とても感謝しています。また、日本のファンの方々は私たちの活動すべてをとても好きでいてくれるようで、それもとても感謝しています。そして感動しています。

スミン UNIVERSAL MUSIC JAPAN
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セウン:私は何というか、SWITHのみなさんに私たちと思い出を積み重ねていってほしいんですが、むしろ私たちがそれをいただいているという感じがあって、ほんとうに感謝して、私も感動しています。これからもそうなんじゃないかと予感しています。だから再び早く日本を訪れたいという考えをいつも持っています。

アイサ:日本のSWITHの皆様の情の深さに感謝ですね。私たちがその姿をカッコいいと思うんです。だから私たちもずっと誠実な姿をお見せして、いい音楽をお伝えしたいということをお伝えしたいです。

ジェイ:私も日本に来るたびにSWITHが常に喜んでくれて、いつも遠くでも応援してくれていると感じています。日本に来たいと思う考えをいつも持っています。

シウン:まず今回の「LIT」のカムバックを通じて、「LIT」という楽曲を通じて日本のSWITHたちが一日一日を元気に暮らしていって欲しいなって思っています。そして私たちはこれからも日本の活動をたくさんしてきたいと考えていますし、ずっと新しい姿をたくさんお見せできるよう、期待していてほしいです。ずっとずっとともにいてくれたらうれしいです。

STAYC UNIVERSAL MUSIC JAPAN
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この日の現場が一番どっと沸いたのが、シウンが大阪の話を初めて、「あ、それ大阪じゃなかった」と言った瞬間だった。どこだったんだろう。知り合いの京都の料亭の大女将に聞いてみたところ「大阪にはやっぱり温泉はないんちゃう。京都なら嵐山か、兵庫県か滋賀県の可能性が高い」とのことだった。

インタビュー後編:STAYC 新曲「LIT」の意味をメンバー本人たちと掘り下げてみたら出てきたこと

吉崎エイジーニョ ニュースコラム&ノンフィクション。専門は「朝鮮半島地域研究」。よって時事問題からK-POP、スポーツまで幅広く書きます。大阪外大(現阪大外国語学部)地域文化学科朝鮮語専攻卒。20代より日韓両国の媒体で「日韓サッカーニュースコラム」を執筆。「どのジャンルよりも正面衝突する日韓関係」を見てきました。サッカー専門のつもりが人生ままならず。ペンネームはそのままでやっています。本名英治。「Yahoo! 個人」月間MVAを2度受賞。北九州市小倉北区出身。仕事ご依頼はXのDMまでお願いいたします。

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