[高校野球]甲子園通算勝利。次の100勝到達は福井か、それとも……
前回は、選抜高校野球大会と全国高校野球選手権大会の通算勝利数100勝以上までを示したが、順位にして27位以下もまとめるとこうなる。表は左から順位、都道府県名、春夏通算勝敗数、()内はそのうち選抜大会、選手権大会で○数字は引き分け。さらに勝率、選抜大会優勝回数、選手権優勝回数の順。
1 大 阪 394勝230敗(212⑤140 182-90).631 12 14
2 兵 庫 320勝248敗(176③151 144-97).563 6 7
3 東 京 316勝267敗(132①125 184①142).542 5 7
4 愛 知 309勝205敗(176③112 133-93).601 11 8
5 和歌山 233勝189敗(107②109 126①80).552 5 8
6 広 島 215勝153敗(96②75 119①78).584 5 7
7 神奈川 210勝130敗(81①54 129-76).618 7 7
8 京 都 207勝183敗(83①90 124①93).531 2 4
9 高 知 191勝127敗(93-64 98-63).601 2 2
10 愛 媛 188勝128敗(66-58 122①70).594 4 6
11 福 岡 155勝171敗(62①83 93-88).475 0 4
12 奈 良 148勝124敗(60-64 88-60).544 2 2
13 千 葉 145勝118敗(46-40 99-78).551 0 3
14 静 岡 143勝155敗(56-69 87①86).480 4 1
15 岐 阜 142勝116敗(67①48 75①68).550 3 1
16 徳 島 139勝111敗(73⑤52 66①59).556 5 1
17 香 川 133勝133敗(63-63 70-70).500 3 2
18 埼 玉 120勝99敗 (49①34 71-65).548 2 1
19 山 口 118勝132敗(36-59 82-73).472 1 1
20 北海道 118勝244敗(46-86 72②158).326 0 2
21 宮 城 112勝107敗(34-40 78-67).511 0 1
22 岡 山 109勝121敗(45①55 64-66).473 1 0
23 熊 本 107勝110敗(41-46 66①64).493 1 0
24 群 馬 106勝117敗(36②45 70-72).475 0 2
25 栃 木 104勝100敗(43②37 61-63).510 1 2
26 沖 縄 102勝86敗 (31-33 71-53).543 3 1
27 福 井 95勝121敗 (36①44 59-77).440 1 0
28 鹿児島 93勝110敗 (28②40 67-70).458 1 0
29 大 分 85勝100敗 (25-28 60-72).459 1 1
30 長 野 85勝132敗 (24-35 61-97).392 1 1
31 茨 城 84勝99敗 (30-33 54-66).459 1 2
32 山 梨 73勝83敗 (30-26 43-57).468 1 0
33 長 崎 70勝94敗 (28-27 42-67).427 1 0
34 宮 崎 69勝90敗 (16-28 53-62).434 0 0
35 滋 賀 65勝97敗 (23②45 42-52).401 0 0
36 石 川 64勝91敗 (22-28 42-63).413 0 0
37 青 森 63勝82敗 (13-20 50①62).434 0 0
38 三 重 62勝92敗 (27-33 35①59).403 1 1
39 秋 田 61勝101敗 (14-25 47-76).377 0 0
40 鳥 取 58勝105敗 (20-29 38-76).356 0 0
41 岩 手 57勝102敗 (15-23 42①79).358 0 0
42 福 島 50勝81敗 (11-21 39-60).382 0 0
43 佐 賀 44勝77敗 (6-16 38①61).364 0 2
44 島 根 43勝96敗 (11-31 32-65).309 0 0
45 山 形 38勝74敗 (10-13 28-61).339 0 0
46 富 山 37勝80敗 (7①18 30①62).316 0 0
47 新 潟 31勝73敗 (3-12 28-61).298 0 0
過去2回優勝なのに……佐賀の不思議
次に100勝を視野に入れているのは福井だ。ことに、2015年のセンバツで優勝した敦賀気比が10年代以降で21勝(10敗)と勝ち星を伸ばしている。17年以降、昨年までの5年間(中止になった20年を除く)で明豊が11勝している大分も、このところ元気だし、山梨学院が優勝した山梨は、27位以下では勝率トップに躍り出た。ほかに、長く近畿の1弱といわれてきた滋賀も、21年夏〜22年夏までの3季で近江が12勝と順位を大きく上げ、1990年代中盤に青森山田、遅れて八戸学院光星が出てくるまでは弱小だった青森は、2010年以降なら通算28勝20敗と勝ち越している。
不思議なのは、夏に2回の優勝経験がある佐賀が、通算勝利数では43位ということ。夏は長く福岡などと代表を争い、またセンバツなら55年まで出場できず、そもそも出場回数が少ないことも一因にあるだろう。122という総試合数は新潟、山形、富山に次ぐ少なさだ。佐賀と同様、優勝経験がある県では、三重のランキングも38位と意外に低い。
そして……センバツでは、過去に決勝未進出県だった山梨が優勝。これで、いまだ決勝に進んでいないのは山形、富山、島根の3県となった。