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対人関係を良くする「ジョハリの窓」とは? 組織マネジャーが理解すべき用語解説

横山信弘経営コラムニスト
(ChatGPT DALL-E 3 にて著者作成)

組織マネジャーとしては、メンバー間の「信頼関係」は組織マネジメントするうえで、きわめて重要な要素だ。

では、この対人関係を良くするためには、どうしたらいいのか。そのためのツールを今回は紹介したい。

「ジョハリの窓(JohariWindow)」をご存知だろうか。「ジョハリの窓」とは、自己分析に使う心理学モデルの一つ。

1955年に心理学者ジョセフ・ラフトとハリー・インガムによって考案された。自分自身が見た自己と、他者から見た自己を、次の4つの窓に分けて自己分析するツールだ。

(1)開放の窓――自分も他人も知っている自己

(2)盲点の窓――自分は気付いていないが他人は知っている自己

(3)秘密の窓――他人は知らないが自分は知っている自己

(4)未知の窓――自分も他人も知らない自己

ジョハリの窓は、特に新社会人が職場で良好な人間関係を構築するのに役立つ。ポイントは以下の2つである。

・本人の自己開示

・周りからのフィードバック

自己開示は、自分のことを同僚や上司に伝えることだ。フィードバックは、他者から自分の行動について意見や感想を受け取ることだ。

この2つを意識して続けることで「開放の窓」が大きくなっていく。

お互い「知らないこと」が減っていくことで、腹の探り合いが減る。安心安全の欲求が満たされ、関係がよくなる。

このようにジョハリの窓を活用することで、上司と部下、営業とお客様など、まだよく知らない相手との関係を良好にできる。

特に組織マネジャーは意識して活用してもらいたい。

<参考記事>

<中間管理職 必読>部下の強み・弱みが一発でわかる!驚きの成長を実現させる2つのポイント

<参考図解>

対人関係を良くする「ジョハリの窓」

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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