今の自分を変えるためには「お説教くさい質問攻め」から身を守れ!

(写真:アフロ)

お説教くさい質問攻め

自分を変えようと思っていて、なかなか変えられない人がいます。そこで、自分を変えるために参考となる書籍を読むと、必ず

「あなたは何になりたいのか?」「あなたはどう変わりたいのか?」「あなたが人生でやり遂げたいことは何なのか?」「あなたは何をしているときに一番幸せを感じるのか?」「あなたの信念は何なのか?」「あなたは一体誰を幸せにしたいのか?」「あなたが本当にやりたいことは何なのか?」

……このような質問攻めにあいます。

しかし、今の自分を変えたいと願っている人の大半は、

「今の自分ではない、別の何者かになりたい」

と漠然と考えているだけ。茫漠としてつかみどころのない感情に支配しているわけですから、核心に迫るような質問をされると混乱します。混乱すると頭がよけいに整理できなくなり、

「自分が本当にやりたいことは何だろう?」「本当の自分はどこにあるんだろう?」「今の自分は本当に幸せなのだろうか?」

……などと苦しみ悶え、自己嫌悪に陥るのです。

「今の自分ではない、別の何者かになりたい」

と思っているのだから、何か別の者になればいいのに、誰かに助言を求めると、

「本当にやりたいことは何? それがわからないのに自分を変えたいと言っててもうまくいかないよ」

などとアドバイスされると、堂々巡りになるのです。

「自分を変えたい!」 → 「でも自分が何をめざしているのかわからない」 → 「こんな自分はもうイヤだ」 → 「今の自分を変えたい!」 → 「でも自分が本当にやりたいことが見つからない」 → 「こんな自分はもうイヤだ」 → 「今の自分を変えたい!」……

この「負のスパイラル」から抜け出すためには、

「誰でも言いそうな小奇麗なお説教なんてどうでもいい! とにかく今の自分ではない、別の何者かになれたら、それでいいんだよっ!」

と開き直ることです。真剣に考えすぎる人ほど、自分を変えることなどできないのです。

一発で自分を変えようとするとドツボにはまる

次に直面する問題は、「どのような方法で変わるか」についてです。

「今の自分ではない、別の何者かになる」

と決めたはいいが、じゃあどうやって別の何者かになるのか? それに対しても、あまりゴチャゴチャ考えないほうが身のためです。

別の何者かに変わると言っても、人間がマンモスにトランスフォームするとか、そういうレベルの話ではありません。ネガティブだった人がポジティブになったり、行動できなかった人が、行動力ある人に変わったり。「思考パターン」が変化するだけですから、映画「ザ・フライ」に登場した、ハエと人間を融合してしまう物質転送機のようなものも要りません。

一瞬で、今の自分ではない、別の何者かになることはできないのです。

思考パターンは「インパクト×回数」で形成されています。したがって、インパクトの大小かかわらず、いろいろな「きっかけ」を通じて徐々に変わっていくものだと捉えましょう。

重要なことは、明日や明後日、来週、来月の自分が、「今の自分」より少しでも変わっていることです。健全に変わっていればいいのです。問題なのは、明日や明後日、来週、来月の自分が、「今の自分」と同じままか、もしくは不健全に変わっていることです。

どんなやり方、方法でもかまいません。どんな路をチョイスしてもいいのです。

今まで会ったことのない人に会い、やったことのないことを体験すれば、自分を変える小さな「きっかけ」を掴むことができます。その繰り返しを楽しむことが重要です。