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「謙虚さ」を持つための、具体的なプロセスについて

横山信弘経営コラムニスト
「謙虚さ」とは何か?(写真:アフロ)

「謙虚になれ」と言われても……

何かを達成したいと考えたとき、気をつけなければならないのは言葉の使い方です。たとえば、達成した「状態」をそのまま動詞化するのはやめましょう。

「主体的になる」

「謙虚になる」

「冷静になる」

……これらの言葉は、すべて「状態」を無理やり動詞にしています。主体的な状態、謙虚な状態、冷静な状態に「なる」と、言葉を繋いでいるだけで、どのようにしてそう「なる」のか、プロセスが含まれていません。したがって、「主体的になれ」「謙虚になれ」「冷静になれ」と言われても、どうすればいいかわからないのが普通です。

そこで、今回は「謙虚さ」を例にして、どのようにするとその状態になるのか、プロセスを導き出してみましょう。「謙虚さ」とは何か? を私なりに解説したいと思います。

「謙虚さ」とは?

「謙虚さ」とは、――自分の「あるべき姿」と「現状」とのギャップを正しく認識することだと私は考えています。

謙虚さに欠けている人は、

■自分がどうあるべきかを知らない

■自分の現状を正しく認識していない

……のどちらか、もしくはその両方ではないか。「謙虚になれ」と誰かに言われても、このどちらかを間違って認識していたら、正しく謙虚にはなれないものです。定量的な指標があれば、「あるべき姿」と「現状」との両方を数値で表現することで、いま自分に何ができていて、何ができていないかを客観的に認識できます。

しかし、数値的な指標がないならば、周囲の人(上司など)に質問・確認してみるのもいいですし、別の職場で働いている人、同世代で頑張っている人とのネットワークを作ることもよいでしょう。同じ組織にずっといると、「これぐらいでいいよね」「これぐらいが常識?」みたいな勘違いをしてしまいますから。徐々に客観的な視点が身についていくことで、正しい「謙虚さ」を持てるようになると考えます。

また、単に認識するだけでなく、「あるべき姿」と「現状」とのギャップに気付いたら、そのギャップを埋めるための解決策を導きだし、行動を起こしていかないといけません。自身のあるべき姿は認識しているが、解決するための行動をしていないのであれば、まさに「謙虚さ」に欠けると言ってもいいでしょう。

「謙虚になる」ことの勘違い

ところで「謙虚さ」の話をすると、勘違いをする人がいます。「謙虚になる」ことと、自分を「卑下する」こととを同類と受け止めてはいけません。

自分を過小評価する必要はないのです。

「あるべき姿」と「現状」を正しく把握し、順調に「あるべき姿」へと近づいているのであれば、それを謙虚に受け止め、自信を持てばよいのです。「まだまだ自分なんてダメです」「とてもとても私には無理です」といった態度は、謙虚な姿勢とは言えないでしょう。過剰にへりくだってばかりいると、劣等感ばかりが募っていきますから。

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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