年末年始の挨拶や、年賀状に使える「精神論用語」ランキング10

私は経営コンサルタントですから、「精神論」や「心構え」では、問題解決や目標達成のための戦略・仮説になり得ないとわかっています。しかしながら、論理的に噛み合うコミュニケーションばかりしていると疲れることも事実です。やる気を上げるために、もしくは自分を鼓舞するためにも、表面をなぞるだけの「宣言」や「主張」をすることも、たまには重要です。

年末や年始のご挨拶、または年賀状などに使う文言などに、これらの「精神論」的な表現を使ってみることをお勧めします。特に上司やお客様に向けた年賀状に、これら行動宣言的な「精神論用語」を書くと、それらしくなります。

今回のランキングは、表現に対する「気持ちの強さ度合」で順位を決めてみました。最後までお付き合いください。(順位はすべて筆者の独断と偏見で決めており、コラムを読みやすくするための措置だととらえてください)

●「第1位・飛躍」

年末年始に、いかにも使いそうな表現がこちら。

「来年は飛躍の年にしたい」

多くの人が使う言葉です。しかしながら「飛躍の年にします!」と宣言しておいて「できない理由」を連発したり、結果が出ないと「他責」にしてばかりいたらいけません。多くの人が何も考えずに「飛躍」という表現を使いますが、「飛躍」と言った以上は、これまでの自分をはるかに超える何らかの成果を出すべきでしょう。飛躍と似たような意味合いを持つ言葉は「ブレイク」

今年のスポーツ界でブレイクした方と言ったら、なんといってもテニスプレイヤーの錦織圭選手です。日本人で初めて全米オープンで決勝進出を果たすなど、目覚ましい活躍をしました。フィギュアスケートの羽生結弦選手もオリンピックで金メダル。世界選手権2連覇と大ブレイク。歴史に名を残すスターになったことは紛れもない事実です。たとえば上司に対する年賀状に「今年こそ飛躍します」と宣言したら、このお二人のように1年で社内のスター選手になる、と誓うようなものだと考えたいですね。

●「第2位・覚悟」

「飛躍」は、どちらかというと前向きで聡明な印象を受けます。いっぽう「覚悟」は、少しばかり悲壮なニュアンスが伝わる「精神論用語」です。

「来年は覚悟を決めてやり切る所存です」

「結果が出なければ、役職を降りる覚悟で臨みます」的な発想です。退路を断つ意気込みで使う「精神論」。覚悟という表現を使った以上、期待通りの成果が出なければ責任をとらなければなりません。

●「第3位・執念」

「執念」は「執着」とも似たような意味合いで使われることが多いでしょう。

「来年こそは執念で結果を出します」

このように使います。「覚悟」よりも、あまり頻繁に使われません。この言葉を使う人がいたら、「本気度」は高いと言えます。結果が出るまで、決められたことはもちろんのこと、そのプロセス以上のことも全部やる、という並々ならぬ感情が入っています。

●「第4位・本気」

「来年は今年以上に本気で立ち向かってまいります」

このように使います。その人が本気かどうかは、コストをどれだけ費やしたかで見分けることができます。「金銭コスト」「時間コスト」「労力コスト」です。いつも以上に、時間をかけ、身銭を削り、汗をかいていると本気だと言えます。しかし「本気でやります」と言っておきながら、お金もかけず、面倒なことはやらず、先送りばかりしているとしたら「口から出まかせ」と言われても仕方がありません。

●「第5位・気合/根性」

「来年は気合を入れて頑張ります!」

「キング・オブ・精神論」と称してもいいでしょう。「気合」と「根性」は精神論の代表的な用語です。しかし安直に使われるケースが多く、「気合でやります!」と宣言しても、多くの人は真に受けないことでしょう。気を付けたいですね。ちなみに、私が一番好きな「精神論用語」は、この「気合」です。「今日は気合で乗り切ろう」「面倒な仕事だが気合でやってしまおう」と自分に言い聞かせるときに都合がいいのです。なぜか気持ちが高ぶります。

●「第6位・情熱」

「来年は仕事に情熱を傾けたいと存じます」

「情熱」という言葉を自分自身に向けて使うシチュエーションはあまり出会うことがなくなりました。「彼は/彼女は仕事に対して情熱がある」等と、他人に向けて使うことはありますが。「執念」とか「気合」とかと比べると、少し軽い感じに聞こえてしまうから不思議です。「勇気」という言葉もそうですね。

●「第7位・信念」

「信念」という言葉が、ごく手軽な表現のように聞こえる時代ととなってきました。「本気」「情熱」「気合」といった言葉は、その人の姿勢、状態をあらわしていますが、「信念」は中身を伴うものです。

「来年は信念をもって努力する所存です」

と、言葉だけで使うのではなく、自分が掲げる「信念」とは何かを明示しないと、「本当に信念もってる?」「そもそもあなたの信念って何?」と聞きたくなりますね。

●「第8位・がむしゃら」

「来年はがむしゃらに行きます」

このように使う言葉です。少し”くだけた表現”で、フォーマルな感じではありません。「気合」や「根性」よりも安っぽく、「がむしゃらにやる、って言うけど、何を、どれだけやるわけ?」と、ついつい突っ込みたくなる「精神論用語」です。泥臭い感じがして、私は個人的に好きですが。

●「第9位・徹底」

「来年は徹底して結果にこだわっていきたいと思います」

このように使うのが「徹底」です。とはいえ、他人から見て「そこまでやるか?」と思われるぐらいにならないと「徹底している」とは言えません。「彼女はデスク周りが本当にキレイだ。出社した後に10分、退社する前に10分かけて、毎日、整理整頓をしているから」と、このように聞けば、「徹底しているな」と誰もが思うことでしょう。ちょっとぐらい整理されているぐらいなら「徹底」という表現は似合いません。しかしながら現実には、多くの人が「徹底します」「徹底してやっていきたいと思います」などと、軽々しく「徹底」を使うことが多く、この順位となりました。

●「第10位・精一杯」

「精一杯」という表現は、残念ながら幼い感じがします。したがって10位としました。小学5年生の子が卒業していく6年生に対して「僕たち、私たちも、せいいっぱい、がんばります」と言うときに使う表現のようです。軽いだけでなく、幼い感じなので、

「来年は精一杯、組織に貢献してまいります」

と宣言されても、「はいはい」と受け流されてしまうかもしれません。「自分のできる範囲で」「やれるだけやります」という宣言のように聞こえてしまうので「自分のできる範囲以上のことを挑戦したら?」と突っ込みを入れたくなります。

他に「挑戦/チャレンジ」という用語も頻繁に使われますが、選外にしました。「来年は夢に向かって挑戦する年にします」等と使えるでしょうが、「挑戦」や「チャレンジ」は、いつの時も当たり前の姿勢であり、当たり前の姿勢を宣言されても、という感じです。「誠意」とか「謙虚」などという用語もよく使われます。しかし自己の成長を宣言するための言葉ではないので、本ランキングでは対象外としました。

いずれにしても「精神論」や「心構え」ですので、これだけでは説得力はありません。もし、本気の本気で、自分の熱い気持ちを伝えたい、と思うのであれば、客観的に判断できる指標も添えると、説得力が格段と高まります。

「来年は飛躍の年にします。そのために3月のイベントには400名のお客様を集め、9月までに今年の10倍の営業フォロー1000件を徹底します。執念で売上2億を作りますが、万が一できなければ、主任への降格も覚悟しています」

このように宣言すれば、「こいつは本気だ! ものすごい気合を感じる」と思われることでしょう。たかが「精神論」、されど「精神論」です。普段何気なく使っている言葉の意味合いを、年末年始に振り返ってみるのもいいですね。多くの方が「意外とテキトーに使っているな」と思われることでしょう。

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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